圧倒的な存在感に足を止める。 有名建築家によるお寺の名作巡り。【東京】谷口吉郎が手がける〈乗泉寺〉
LEARN 2022.01.25
探してみると都内にも名作の寺院を発見!お寺に対するイメージが 覆されるような、斬新で印象的な名建築をお見逃しなく。今回は、谷口吉郎が手がける〈乗泉寺〉を訪れました。
和を取り入れながら、モダンを実現。
磨りガラスやステンドグラスを使用しており、和の中にもエレガントさを醸し出しているジャバラ折りの窓。谷口自身はこの形を“千切形(ちぎりがた)”と呼んでいたのだとか。
こだわりの形を建物の中に発見。
日本伝統の亀甲(六角形)と、面取りといわれる尖った角を削り落とした形は谷口が好んで使用。寺院内の随所に見られるので、広い敷地内を散策しながら見つけてみて。
Profile…谷口吉郎(たにぐち・よしろう)
昭和期の建築家で〈国立近代美術館〉をはじめ、日本を代表する建築を多数設計。〈鹿鳴館〉の取り壊しを残念に思い、古い建物の保存を唱え、〈博物館明治村〉の開村に尽力した。
〈乗泉寺〉
217mに及ぶ回廊は圧巻の迫力。竹林や水面に映る霊堂が都会の喧騒を忘れさせてくれる。
■東京都渋谷区鶯谷町10-15
■03-3462-9991
■6:30~20:00(冬季・夏季は6:00~)