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秘密の台湾【REPORT #10】 【台北】一口食べたらハマる!素材にこだわった究極の豆花店〈白水豆花 台北永康〉へ。
秋でも暑さが続く台湾。そんな時には豆花がぴったり。台北で豆花を食べるなら、永康街へ向かってみよう。山の雪解け水を使った昔ながらの製法に出会えます。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。

〈鼎泰豊〉の本店があることで知られる永康街。小さな飲食店が立ち並ぶ通りはいつも散策する人でにぎわう。中でも注目は、緑に囲まれた店先の豆花屋さん。〈白水豆花〉の店名は、宜蘭の雪山から解け出した水と、台湾の海洋深層水を使った豆花にちなんだもの。白は雪山からの湧き水を表したものだそうだ。桶が並ぶ屋台の奥に客席が用意されていて、歩き疲れた旅行者が涼をとるにも最適だ。

緑豆や白いんげんといった数多くのトッピングを指定して、注文することが多い豆花。初心者にはちょっと複雑に思えてしまう注文方法も、ここではメニューは「麦芽糖とピーナツ粉」「麦芽糖ととうきょう」の2種だけ。その味に全てを注いでいるという印象だ。黒い器に豆花、シロップ、ピーナツ粉と味を重ねた一皿が運ばれてきた。まずは、豆花そのものの味を一口、そして、豆花にシロップをつけて味わって、最後にカリカリのピーナツ粉を試してみる。そんなふうに何通りもの味を楽しめる。
雪山の水を使用するなど厳選した素材で作られ、一杯の中にいくつもの味が重ねられている、2種の豆花。シンプルな食べ物だけど、〈白水豆花〉は奥の深さを感じさせる。一口食べたら、この斬新的な豆花にハマる人が続出するのも納得だ。
〈白水豆花 台北永康(バイスイドウファ タイペイヨンカン)〉/永康街
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本店は宜蘭(イーラン)にあり、2019年に台北に進出するや人気店に。注文を受けてから皿に盛り付け。
■台北市大安區永康街31巷9號1樓
■02-2392-6707
■14:00~21:00 水木休
■8席
Navigator…chun wang(チュン・ワン)
Hanako Taiwanの編集部員。仕事以外でも台湾の屋台に繰り出したり、新しいことを求めて街に出かけている。