テントサウナを探し中のサウナー必見! アウトドアサウナの聖地に山梨県が立候補⁉ キックオフ会で人気メーカーの最新テントサウナを体験してみた。
巷は空前のサウナブーム。山梨県はこの夏、アウトドアサウナの聖地となることを目指して『やまなし自然サウナととのいプロジェクト』を始動させました。キックオフ&サウナ体験会に参加してみると、そこには人気メーカーの最新テントサウナがずらり。それぞれの魅力をレポートします。
自然のなかで楽しむ!爽快なアウトドアサウナ。
キャンプ場などの屋外にテントサウナを設置し、自然のなかで満喫するアウトドアサウナ。身も心も「ととのう」アクティビティとして、いま熱視線を集めています。
富士山・南アルプス・八ヶ岳・奥秩父の名峰に囲まれた〈山梨県〉にはキャンプ場がいくつも点在し、いずれも首都圏からのアクセスは良好。アウトドアサウナの聖地となるにふさわしい舞台が整っているといえるでしょう。
「山梨県の観光といえば富士山や果物、温泉がすぐに浮かぶかもしれませんが、アウトドアサウナをコロナ禍後の新たな観光資源としてみなさんにどんどんアピールしていきたい」とプロジェクト担当者も意気込みます。
この日は特別に人気メーカーのテントサウナが集合していたので、さっそく体験してみることに(サウナは常設ではありません)。
50秒で広がる!自立式の激熱テントサウナ「EX-PRO」。
ネオンオレンジ色が会場でひときわ目立っていた「EX-PRO CUBE」シリーズ。極厚の断熱材が入った3層生地と防風2重スカートにより、足元までしっかり温まる“激熱”テントサウナとして人気です。
サイズ展開は4人用、6人用、8人用、10人用と豊富。デザインは「ネオンオレンジ×ブラック」「ホワイト」「カモフラージュ×ネオンオレンジ」の3パターンから選択できます。
10人用ならみんなで輪になり、その中心でタオルを振り回して熱波風を送るドイツ生まれのサウナカルチャー「アウフグース」を思い切り楽しめます。
まるで折り畳み傘のように、ひとりでも簡単に広げられる点もサウナー女子にはうれしいポイント。その間たった50秒! 面倒なアルミフレー ムの接続やテントへ抜き差しする手間はかかりません。
日本初のコンパクト・サウナトレーラー「METOS ASEMA」。
普通自動車で牽引できる日本初のフィンアンテナ式トレーラーサウナ「METOS ASEMA」を会場で発見。薪式サウナヒーターや木製ベンチを有する本格野外サウナです。
まるでキャンピングカーのように好きな場所へサウナと一緒に旅できるなんて、全サウナーの憧れ。一緒に湖畔や清流のほとりにくり出して、フィンランドでは一般的な「サウナ後に大自然の水に飛び込む冷水浴」を楽しみましょう。
サウナーの間ではすっかりお馴染みの「ロウリュ」も可能。実は日本で最初にこの言葉を広めたのが、このメーカー〈METOS〉だそうで。「サウナ好き=おじさん」というイメージを覆したかった」と担当者は振り返ります。
体験してみると、サウナストーンによる遠赤外線効果で芯から身体が温まり、外気浴もより爽快に感じました。
大きな窓から景色を楽しめる3層サウナ「MORZH」。
オールブラックのスタイリッシュな「MORZH」は、2面についた大きな窓から外の景色を望め、大自然のなかアウトドアサウナには最適!
ダウンジャケットのように保温性の高い素材の3層式で、幕の内部に断熱材が入っているから熱を逃がしません。ロシア製なのでマイナス20℃以下の過酷な環境でも使える仕様なのだとか。
ポール2本で自立するシンプルなフレーム構造が特徴で、ひとりでも設営できる点も魅力。
フィンランドのサウナブランド〈OSMIA〉がつくったサウナ専用アロマオイルで、香るロウリュを楽しみました。白樺やユーカリ、ハチミツなどの香りが選べます。
リュックでサウナ一式を持ち運べる!「バックパックサウナ® RB170M」。
迷彩柄が風景に溶け込んでいた「Mobile Sauna MB10A」。オプションのフライシート(8万3,000円)を別途購入すれば、着替えなどになにかと便利な「前室」を作れます。
驚くべきは、リュックの中にテントとストーブ一式がコンパクトに収納できる「バックパックサウナ® RB170M」。総重量はたったの13kgなんだとか。
これさえあれば、雪山でのサウナなどさまざまなフィールドでアクティビティとからめたサウナを楽しめます。12万6,500円という個人で所有しやすい値段も◎。
アウトドアサウナは、テントサウナの舞台となるフィールドへの旅も楽しみの一つ。大量の汗をかいて身体と心をデトックスしたら、自然を眺めながらの外気浴&水風呂でさらに癒やされました。ここまで自分も自然の一部なんだと実感できるアクティビティは珍しい!
サウナ、水風呂、外気浴のセットを何度も繰り返したところ、翌朝起きたら肌がモチモチし、ワントーン明るくなっていたことには驚きました。これはハマってしまいそう。
名物ジビエを使った「鹿ばぁーがー」に舌鼓。
アウトドアサウナにでかけたら、ご当地グルメに舌鼓を打つのもお忘れなく。
キックオフ会場となった〈道の駅たばやま〉に併設された軽食堂〈R411〉では、地元の名物であるジビエグルメをいただけます。イチオシは丹波山で仕留めた鹿の肉が個性的な味を放つ「鹿ばぁーがー」。「鹿カレー」や「鹿ゴロッケ」もありました。
現在山梨県では、「やまなし自然サウナととのいプロジェクト」のパートナー企業・市町村を絶賛募集中とのこと。果たしてアウトドアサウナは今後、富士山、果物、ワインに続く新たな山梨県の名物となれるのでしょうか? ホットストーンのように熱い気持ちで見守っていきたいと思います。