秘密の台湾【REPORT #06】 【台北】創業65年の老舗喫茶店〈蜂大咖啡 (フォンダコーヒー) 〉へ。お土産に香港式スイーツを。
映画館やショップが並ぶ若者の街、台北の西門。にぎやかな場所にありながら、静かな佇まいを持つ喫茶店がある。台北を代表する喫茶店といえばここ〈蜂大咖啡(フォンダコーヒー)〉です。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。
「台北でのんびり朝食を取りたいならここ」と毛さんとアーロンさんが案内してくれたのが西門の〈蜂大咖啡(フォンダコーヒー)〉。トーストなどの朝食セットと香り高いコーヒーで素敵な朝を迎えることができる。創業して65年の〈蜂大咖啡〉は台北のランドマーク的なお店となっている。初代は養蜂家で、その後、コーヒー店を営むことになった時に「蜂」の字をお店の名前につけた。
二代目の曹(そう)さんは台北市交響楽団のフレンチホルンの首席奏者、奥様はチェロ奏者だったという華麗な経歴を持っている。彼は店内で使用するお皿、テイクアウトのバッグなどのために店名とコーヒーの道具をあしらったオリジナルのデザインを作成し、ブランドイメージを作り上げた。
コーヒーは人気の阿里山など7種の豆をブレンドした自家焙煎。〈蜂大〉の豆を買いに来るファンも多いほどだ。毎朝、曹さんがコーヒーを焙煎する。オリジナルの焙煎以外にも、日本から持ってきた水出しコーヒーのマシンが置かれて、ポツポツと落とされたコーヒーを使ったアイスコーヒーもおすすめだ。
〈蜂大〉のモーニングセットに加えて、香港式のクッキーもここの名物になっている。店頭でクッキーを買って、店内でコーヒーを飲むことをルーティンにする常連さんも多い。
〈蜂大咖啡(フォンダコーヒー)〉
創業65年の老舗喫茶店。店頭に置かれた香港式のスイーツは、お土産としても親しまれている。
■台北市萬華區成都路42號
■02-2331-6110
■8:00~22:00 無休
■70席
Navigators
◆アーロン/〈時常在這裡〉のシェフパティシエ。食材本来の味が楽しめるスイーツが好き。幸せな気分になれるスイーツを作りたい。
◆毛家駿(マオ ジャジュンアーロン)/空間デザイナー兼カフェ〈時常在這裡(スーツァンザイザーリー)〉店主。台湾と日本を中心に実用的なものを探している。