Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」 紫外線を気にせず笑顔に。〈ORBIS〉から「リンクルホワイトUVプロテクター」が生まれた理由。
Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。今回は〈ORBIS〉から「リンクルホワイトUVプロテクター」が生まれた理由をご紹介します。
太陽の下で思い切り笑って楽しく過ごすために。
シミやシワなど肌老化の原因の8割を占めるという紫外線。それでも紫外線を気にせず外出を楽しんでほしいという熱い思いから、〝笑顔を紡ぐ日焼け止め〞の開発に尽力した人がいる。オルビスで商品企画を担当する、金本慧史(かねもとさとし)さんだ。「本当なら、日焼け止めを塗れば紫外線を気にせず外に出られるはず。でも実際は〝日焼け止めを塗ってもシミやシワが増えてしまう〞という声が多くて。そこで、うっかり日焼けしてもダメージをリカバリできるUVカットがあればいい、と思って開発したのがこの〝リンクルホワイトUVプロテクター〞です」
新製品開発にあたってヒントになったのは、肌が本来持っているオートファジーという機能。「オートファジーとは、細胞内で不要になったり劣化したりしたものを分解し、再利用するサイクルのこと。このオートファジーのように、実は肌には、紫外線で劣化したコラーゲンを分解し、新たなコラーゲンの材料として再利用する機能があります。そんな肌の機能から得た〝マイナスをプラスに変える〞という着想を、処方に盛り込んでいます。
独自の成分Wナイアシン(ナイアシンアミド)は、シワ改善と美白の両方の効果が認められた有効成分です。日焼けで肌が弾力を失っても真皮の線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン産生を促すことでシワを改善。マイナスからゼロを狙います。メラニン生成のスイッチが入っても、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐ。さらに保湿成分がハリ感や透明感をサポートし、プラスに高めるというわけです」もちろん、日焼けしないための工夫もバッチリ。「特殊な技術で、表情の動きに合わせて伸び縮みする膜を肌表面に作ることに成功しました。表情の動きで日焼け止めが崩れると、そこから紫外線ダメージが発生してしまいます。この新UVカットは、そんな崩れを防いでくれるんです」
紫外線ダメージも表情による崩れも気にせず笑顔でいられる。この高いハードルを越えるため、研究員と一緒に2年半も試行錯誤したそう。「苦労の甲斐があって、乳液みたいに心地よい質感と高機能を両立した製品ができました。ところがコロナ禍に陥り、今年は日焼け止めを必要とする人がいないのでは、と気をもみました。しかしフタを開けてみれば、スキンケア感覚で使えるからメイクをせず家で過ごす日にぴったり、と大好評。よいものを作れば、どんなときでも受け入れられる。今回は、そんな大切なことに気づくよいきっかけになりました」
Brand Profile/〈ORBIS〉
1987年創業。“肌が本来持つ力を信じて、引き出すこと”を信念に“ここちを美しく。”するケアを提案。昨年からは、5年後、10年後、20年後の顔立ちを予測し今必要なケアや生活習慣の見直しをアドバイスするサービス「AI 未来肌シミュレーション」を実施。好評を博している。