ドライになっても楽しめる。 おうち時間にチャレンジ!季節の香りを楽しめる『ハーブリース』の作り方。
爽やかなハーブを摘んでテンポよく葉を重ねていけば、ドライになっても楽しめるリースの完成。今回は、フラワースタイリストの久野恭子さんにハーブリースの作り方を教えてもらいました。4月28日(水)発売 Hanako1196号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届けします。
ローズマリーやラベンダーなどハーブは暮らしに役立つ植物として、料理に使うものから虫除け効果のあるものまで多種多様。季節と用途に合わせて育てて使いたい。
■用意するもの
今回使うハーブはドライで楽しめるローズマリー、色のアクセントになるタイム、雰囲気や香りを楽しむオレガノ、そしてバランスを整え、補強の役割を担うユーカリ(切り花)の4 種類。ワイヤーは太すぎず、リースの間から見えても雰囲気が良いゴールド#28がおすすめ。
A.はさみ
B.ワイヤー
C.土台のリース
D.ユーカリ(切り花)
E.タイム
F.ローズマリー
G.オレガノ
■ハーブリースの作り方
1.土台のリースをほぐす。
ハーブリースで重要なのがボリューム。ドライになるにつれ縮んでくるので、たっぷりめに作ること。まずリースを束ねているツルを切り、間に空気を入れ、厚みが出るようによくほぐす。
2.ユーカリを挿す。
ユーカリは茎が柔らかい場合は20cm、固い場合は節で切って使う。リースの厚みを潰さないよう、隙間を埋めるようにまんべんなく挿していく。ざっくりと色々な方向から挿すといい。
【POINT】リースに動きを出すため先端は、あえてしまわない!
3.ワイヤーを巻く。
ハーブを挿しやすくするために、ワイヤーを巻く。3~5cm間隔で下から上へ通すように一周巻く。ここでもリースのボリュームを落とさないよう、緩めにふんわりと巻くのがポイント。
4.固いハーブから挿す。
ハーブの挿し方にも順番あり。茎の固いローズマリーやオレガノからスタートしよう。ワイヤーの下に入れ込むように、たっぷり挿し込んでいく。時々手で包み、丸く整えて。
【POINT】ワイヤーが見えそうなところはユーカリで隠そう!
5.柔らかいハーブを挟み込む。
茎の柔らかいハーブは長めに切り、葉同士を絡ませるように挟むように挿す。動きをつけにくい時は、種類ごとに場所を固めて挿しても◎。タイムは、最後の仕上げに束ねて挟んでも。
リースに差し込めない短い部分は、スワッグに。
剪定していくなかで出てくる端切れも捨ててしまってはもったいない。まとめて麻ひもでくくれば、右ページのような、壁掛けできるスワッグに。一緒に飾ってアクセントに。
見た目も香りも爽やかなフレッシュハーブをフル活用。
花屋さんやグリーンショップで気軽に購入できるポットのハーブ。生命力あふれるハーブは、ぐんぐんと育って、収穫したものの使いきれない…!?となることも。そんな時にチャレンジしたいのがこちらのフレッシュハーブでできるリース作り。「夏前は、ハーブがよく育つシーズンです。元々、料理やハーブティーで使うために育てている方も多いかと思いますが、リースにすることで余すことなく使えて楽しめますよ」リースは、クリスマスなどに飾るようなドライのもの…というイメージも。ナチュラルリースは、保存方法も気になるポイント。「作り終えた日に霧吹きをすれば、フレッシュ感を残したまま2日ほど楽しめます。ただ、あまり霧吹きしすぎると葉が腐りやすくなるので、初日だけで十分。その後は何もせず、そのまま飾っておくとドライのいい風合いに変化していきますよ」
Teacher…久野恭子(ひさの・きょうこ)
フラワースタイリスト。移動花屋を経て、2012年に吉祥寺で花屋〈hibi〉をオープン。洗練されたアトリエのような空間も魅力。