いつもあるもので作る、気分があがるごはん。 冷蔵庫にある食材で!世界中の“旅のぶっかけご飯”レシピ4選。自宅でプチトリップできるひと皿を作ろう。

LEARN 2021.04.30

〈and recipe〉が得意とする世界各国の味わいを、ご飯と合わせてのひと皿に。冷蔵庫にある食材を使って、アジアや南米へと旅する気分をかなえてくれる。今回は旅のぶっかけご飯レシピをご紹介します。4月28日(水)発売 Hanako1196号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届けします。

【韓国】ボウルひとつで作るナムルがポイント。「ピビンパ」

「ピビンバ」

■材料

ナムルの材料(作りやすい分量)

・にんじん…1/3本
・きゅうり…1/2本
・ほうれん草…1/2束
・もやし…1/2袋
【B】
・塩…ふたつまみ
・しょうゆ…小さじ1
・ごま油…大さじ2

そぼろの材料(作りやすい分量)

・合挽き肉…200g
・サラダ油…小さじ1
【A】
・コチュジャン…大さじ1と1/2
・しょうゆ …大さじ1/2
・砂糖…大さじ1/2
・酒… 大さじ2
・おろししょうが…小さじ2

その他の材料(2人分)

・卵…2個
・ご飯… 2膳分

■作り方

1.にんじんは千切り、きゅうりは細切りにする。ほうれん草を茹でて冷水にとり、水気をよく絞って4cm幅に切る。もやしは茹でて水気を切る。

【POINT】
【POINT】

2.ボウルに1と【B】を入れて手で混ぜる。
【POINT】ナムルを作るときは、手でしっかり和える。
作り方2で菜箸ではなく手で混ぜ合わせることで、塩、しょうゆ、ごま油が野菜となじみ、しっかりと味が入る。ひとつのボウルで調味することで、手間を省くメリットも。

3.フライパンにサラダ油を温め、合挽き肉を入れてほぐしながら炒め、【A】を加えて汁気がなくなるまで炒め煮にする。

4.目玉焼きを作る。フライパンに油大さじ1(分量外)をひき、強火にかける。油が温まったら卵を割り入れ、ふちがカリカリになったらごく弱火にし、好みの固さまで焼く。

5.器にご飯を盛り付け、2、3、4をのせ、好みでコチュジャンを添える。

【ネパール】おなじみのカレー粉で本場の味が完成。「ネパールカレー」

ネパールカレー

■材料

・鶏もも肉…1枚
・手羽中…10本
・玉ねぎ…1と1/2個
・トマト…1個
・バター…30g
・カレー粉…大さじ2と1/2
・おろしにんにく…2かけ分
・おろししょうが…小さじ2
・塩…小さじ1
・砂糖…小さじ1/2
・水…300ml
・ご飯…適量

キャベツのクミン和え

・キャベツ…3枚
・クミン…小さじ1/3
・塩…ひとつまみ

■作り方

1.玉ねぎはみじん切りにする。トマトは1cm角に切る。鶏もも肉は大きめのひと口大に切る。

【POINT】
【POINT】

2.鍋にバターと玉ねぎを入れて、飴色になるまで中火で炒める。
【POINT】やりすぎ?というくらい、玉ねぎを炒めて濃い飴色に。
作り方2で10分くらいかけてしっかりと玉ねぎを炒め、コクと甘みを出すことが味の決め手。木べらでまんべんなく全体を混ぜながら炒めれば、焦げることはない。

3.カレー粉、にんにく、しょうがを入れて混ぜながら1分ほど炒める。

4.鶏もも肉と手羽中に塩をふって3に加え、スパイスを絡ませるように炒める。

5.トマトを加えて潰しながら水分を飛ばし、ペースト状になるまで炒め煮にする。

6.水と砂糖を加えてひと煮立ちさせ、蓋をして弱火で50分煮込む。

7.キャベツのクミン和えを作る。千切りにしたキャベツを塩ひとつまみ(分量外)でもんで15分おく。水にさらし塩抜きをしてからよく絞り、クミンと塩で和える。

8.お皿にご飯とカレー、7を盛り付ける。

【タイ】フライパンひとつで作る、タイの大衆食。「カオマンガイ」

「カオマンガイ」

■材料

・鶏もも肉…1枚
・にんにく…1かけ
・しょうが…5g
・パクチー…1/2束
・タイ米…1.5合
・水…230ml
・レモン…適量
【A】
・ナンプラー…小さじ2/3
・砂糖…小さじ1/4
・塩…小さじ2/3
・白ワイン…大さじ2
【B】
・味噌….大さじ2
・スイートチリソース…大さじ2
・砂糖…大さじ1/2
・しょうゆ…大さじ1/2
・ごま油…大さじ1/2

【POINT】
【POINT】

■作り方

1.しょうがとにんにくは、みじん切りにする。パクチーは根をみじん切りにして、葉と茎は3cm幅に切り、それぞれ水にさらしておく。

2.フライパンにタイ米、水、【A】を入れて軽く混ぜてから、パクチーの根、にんにく、しょうが、鶏もも肉をのせる。

3.蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火で10分炊き、火を止めて10分蒸らす。
【POINT】鶏もも肉と米は、フライパンで一緒に炊く。
作り方2&3は通常、鶏肉を茹で、冷ました茹で汁で米を炊くが、自宅で作りやすいようにふたつの工程をフライパンひとつで。もも肉は、皮を上にすると旨みが出やすい。

4.ボウルにBを入れてよく混ぜる。

5.お皿にご飯を盛り付け、食べやすい大きさに切った鶏もも肉、パクチーの葉と茎をのせ、鶏もも肉に4のタレをかけてレモンを添える。

【メキシコ】サラダ感覚の爽やかなサルサがたっぷり。「サルサタコライス」

「サルサタコライス」

■材料(2人分)

タコスミート

・豚ひき肉…200g
・塩…小さじ1/2
・オリーブオイル…大さじ1/2
・ご飯…適量
【A】
・ケチャップ…大さじ2
・ウスターソース…大さじ1
・チリパウダー…小さじ1
・黒こしょう…少々

サルサ(ソース)

・玉ねぎ…1/6個
・トマト…1個
・きゅうり…1/3本
【B】
・塩…小さじ1/4
・レモン汁…大さじ1
・オリーブオイルv大さじ1と1/2
・タバスコ…小さじ1/2

【POINT】
【POINT】

■作り方

1.サルサを作る。玉ねぎはみじん切りにして10分ほど水にさらし、水気を絞る。トマトときゅうりは1cmの角切りにする。

2.ボウルに1と【B】を入れて混ぜる。

3.タコスミートを作る。ボウルに豚ひき肉と塩を入れて粘り気が出るまで混ぜ、円盤状にまとめる。

4.フライパンにオリーブオイルを温め、3を入れて、ハンバーグのように両面に焼き色をつけてから、木べらで潰しながらほぐす。

5.【A】を入れて、混ぜながら中火で炒めて、火を通す。
【POINT】肉はハンバーグ状にして両面を焼いてから崩す。
作り方4&5でひき肉をハンバーグ状の塊にして火を入れて、香ばしい焼き色をまとわせる。さらに崩してから炒めることで、肉の塊感が出て、ぐっと食べ応えが出る。

6.お皿にご飯を盛り付け、タコスミートとサルサをかける。

いつもあるもので作る、気分があがる各国ごはん。

なかなか海外旅行に出かけられない日が続く中、普段の食事に〝旅気分〞を取り入れることを提案してくれたのが〈and recipe〉の料理人、山田英季さん。「本場の味をリアルに再現することよりも、気軽に現地風ごはんを作ることができるほうが楽しいですよね。普段、冷蔵庫にある食材や、キッチンに常備している調味料で意外とできます。

たとえば、いくつもスパイスをそろえずに、おなじみのカレー粉を使ってネパールカレーの味を作ったり。タイの代表料理のひとつ、茹で鶏ご飯のカオマンガイのソースに日本の味噌を用いたり。作る工程を少なくしても、それぞれのメニューのポイントを押さえておけばOKです」気合いを入れても長続きしなかったら台無し。まずはいつもの食事を作る延長で、スマートに美味なる各国料理に仕上がる、この4皿から。

Teacher…山田英季(やまだ・ひですえ)

おいしいものと旅をテーマに活動する〈and recipe〉の料理人。レシピ開発やケータリングも行う。近著に『あたらしいおかず 家ごはんをも~っとおいしく!』。

(Hanako1196号掲載/photo : Kenya Abe styling : and recipe illustration : Shapre text : Yumiko Ikeda)

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