秘密の台湾 #01 台湾に喫茶店ブームがやってきた!【台北】癒し系喫茶店〈喫茶店 香〉へ。
癒されたい人々が集まる、路地裏に佇む温かい空間。一杯のコーヒー、食事、そしてカウンターを囲む笑い声…。こういう心の避難所が、現代の街には必要だ。台湾には、街中の癒し系喫茶店〈喫茶店 香〉がありました。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。
台北で最も話題になった喫茶店といえば必ず出てくる〈喫茶店 香〉。民生社區エリアの路地に佇み、営業はほとんど夜。提供する食事も日替わりで、トーストやおにぎり、運が良ければ台湾で珍しいナポリタンにも出会える。格子戸をくぐり抜けたら、質素でレトロな空間が広がる。
毛さんとアーロンさんも、ここの常連。「仕事が忙しい時に、リラックスできる場所。カウンター席でオーナーの妙ミョウさんと奈緒子さんがコーヒーをいれたり、料理をしている様子を見て、なんだかゆったりした気分になれます」と毛さんが笑って言った。
店内の大きなカウンター席では、気楽にオーナーたちとお喋りができる。まるで友達の家に遊びに来たような、気取らない心地よい空間だ。コーヒー豆は淡路島の〈しまこや珈琲〉の豆を使用し、中深煎りのハンドドリップがメイン。日本茶は日本の農園から仕入れていて、お抹茶を目の前で点たててくれる。そして絶品のあんバタートーストやおにぎりもハマる人が続出している。遅めの営業時間について「一日よく働いた人たちに、仕事終わりにリラックスできる場所を用意したかった」と、妙さん。あまりにも素敵な理由で、聞くだけで温かい気持ちになる。やっぱり〈喫茶店 香〉は街中の癒し系喫茶店だ。
〈喫茶店 香〉
日本の喫茶店とお茶文化を広めるイベントも開催。
■台北市松山區三民路101巷8-3號
■不定期 不定休(月初にInstagram:@kissatenkaoriにて告知)
■14席/禁煙
Navigators
左・毛家駿(マオ ジャジュン)/空間デザイナー兼カフェ〈時常在這裡(スーツァンザイザーリー)〉店主。台湾と日本を中心に実用的なものを探している。
右・アーロン/〈時常在這裡〉のシェフパティシエ。食材本来の味が楽しめるスイーツが好き。幸せな気分になれるスイーツを作りたい。
台湾の日本好きに向けて発信するウェブメディア。
■https://taiwan.hanako.tokyo/