生活にすっとなじんで使いやすい。 長く使い続けたいカトラリー&器ブランド6選。益子の器から、台湾の民芸品まで。
ブランディングディレクターとして活躍する福田晴美さん。そんな福田さんが愛用する、使うほどに生活になじみ愛着が湧いてくる器やカトラリーをご紹介します。6月27日(土)発売「2020年の今こそ取り寄せたいもの。」よりお届け。
1.料理を美しく見せる〝黒〞に夢中。〈SAKUU 茶空〉
併設するイベントスペース&ギャラリー〈HAUS STUDIO〉では福田さんと親交の深い作家の展示会が行われることも。「額賀章夫さんは大好きな作家さん。黒の器が素敵で、額賀ブラックと呼んでいます(笑)。深みのある黒はお料理を盛りつけるととても映えます。片口はドレッシングや蕎麦湯を入れるのにも大活躍」。手前から3,500円、6,000円。
■03-6434-9675
2.日常の料理に寄り添う益子の器。〈pejite〉
磁器と半磁器、益子の釉薬を用いて作られる宮田竜司さんの器は福田家の食卓にも頻繁に登場。「最近、青山にも出店した益子の〈ペジテ〉でひと目ぼれ。宮田さんの器は民芸の温かみがあって上品。大きいほうには卵焼き、小さい器は和菓子をのせることも。生活にすっとなじんで使いやすいところも好き」。菱形皿(小)2,500円、楕円菊皿3,800円。
■0285-81-5494
3.味のある海外の民芸を収集。〈民芸の器 日々の暮らし〉
韓国でおなじみのスッカラは、軽いので何かと重宝すると福田さん。「海外の荒物屋さんで見つけたお気に入りのスッカラたち。スープを飲むのはもちろん、料理を取り分けるのにも便利です。日本では民芸の器などをあつかっているショップで見つけることも。数点しか入荷しないのでこまめにチェックしています」。真鍮スッカラ1,980円。
■03-6805-3737(工芸喜頓)
4.あざやかな釉薬使いに心が弾む。〈eatrip soil〉
個性豊かな器で人気を集める作家・竹村良訓さんが〈eatrip〉のために製作したマグカップ。「(野村)友里ちゃんのお店で“包むmug・100展”が開かれたときに購入。手のひらにおさまるサイズ感ところんとしたフォルムも気に入っています。黒のとばしは一見アバンギャルドですが、ほかの器とのなじみもいい」。eatrip mug各6,000円。
■03-6803-8620
5.取手付きせいろが食卓をごきげんに。〈青春商店〉
台湾の人気セレクトショップ〈你好我好〉のオーナー・青木由香さんと福田さんのユニットが実現。「第一弾で販売したせいろは、以前台湾の迪化街で見つけてすごく気に入ったもの。青木さんが作り手さんを探してくれて商品化できることに。〈茶空〉で販売したらすごく反響があってあわてて追加発注しました」。取手付き二段せいろ5,800円(税込)。
■03-6434-9675(SAKUU 茶空)
6.ユーモアセンスがひかる調味料壺。〈AMETSUCHI〉
京都の作家・芦田尚美さんが作る“AMETSUCHIシリーズ”の調味料壺はシンプルななかに遊び心が。「芦田さんの器はふれたときに自然に手になじむ感じが好きです。女性誌の連載で京都の工房に伺ったときに思わず手に取ったのが魚醤、梅干と書かれた壺。我が家の棚でもひときわ存在感を放っています」。調味料壺“魚醤”“梅干し”4,500円〜。
■075-755-9685
Navigator…福田春美(ふくだ・はるみ)
ブランディングディレクター。ライフスタイルにまつわる商品のブランディングなどを手がける。ディレクターを務める〈SAKUU 茶空〉もオープン。
※掲載の商品は売り切れている場合があります。また、営業スタイルは通常時と異なる場合があります。
(Hanako1186号掲載/photo:Norio Kidera text:Keiko Kodera)