神田愛花さん×銀座、ドライブ旅行など新連載まとめ12選|ひとりで見るべき映画、子連れカフェほか
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連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」 シンガポールのゴッサム・シティに現れた華麗なるラウンジ&バー〈Atlas〉へ。まるで映画の世界に迷い込んだかのよう!

LEARN 2020.03.30

結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。今回はシンガポールの街中心部で目を引くアール・デコ建築。建物内は『華麗なるギャツビー』を彷彿とさせる絢爛さ。華やかなムードでありつつ、不思議と落ち着く1階のラウンジ&バーへ。

〈Atlas〉シンガポール

外壁にかこう岩や青銅、漆が採用された建物〈Parkview Square〉。アール・デコ様式の外観は、まるで『バットマン』に登場するゴッサム・シティのようで、日本のガイドブックにはあまり掲載されていないのが不思議なほどのかっこよさ。

外観もすごいのですが、中のロビーも圧巻です。豪華で重厚なインテリア。15メートルはある天井を見上げれば、びっしりと描かれた絵画。ロビーに漂うあまりにラグジュアリーなムードから、思わずシンガポールセレブを描いた映画『クレイジー・リッチ!』の世界に迷い込んだかと錯覚します。が、同ビルのデザインがインスピレーションソースとしたのは同作ではなく、1920年代のニューヨークに建てられた〈Chanin Building〉。よって、近いのは映画『華麗なるギャツビー』の世界観。

ここのロビーには、かつて天使がいたと言われていました。というのもロビーにはバーがあって、ワインをオーダーすると、妖精の格好をした女性スタッフが天井まで続くワインセラーへとボトルを探しに飛んでいた(吊られていた)のです。数年前の店舗改装によって、残念ながら天使は現れなくなってしまったのですが。

改装後のバーは、世界中からジンを厳選したラウンジ&バー〈Atlas〉となりました。ジンの所蔵数は1000本をゆうに超え、1910年代に作られたヴィンテージまで揃えています。「世界のベストバー50」に名を連ねているだけあり、各種ジンを使ったカクテルも豊富。

〈Atlas〉シンガポール

建物見学者も多く、平日・週末、昼・夜問わず席は埋まっています。平日は朝10時から営業しているので、予約せずに来訪するなら午前中早めに席取りするのがベター。ちなみにたとえ午前中だったとしても、ずらっと並ぶジンのボトルのきらめきと、イラストが描かれた可愛いメニュー表とを見ていたら、「昼間(朝)から飲んじゃおう!」という気持ちになってしまうはず(言い訳)。

というわけで、

というわけで、先日も朝11時からフランス産のジンとシャンパンを合わせたカクテル「Atlas French 75」で乾杯。1杯飲んだらアルコール気分に火がつき(これも言い訳)、ワインペアリング付きのランチコースをオーダー、気づけば3時間も滞在していました。

1920年代のアメリカといえば、狂騒の時代。当時の絢爛なビルにインスパイアされた場所でありながら、〈Atlas〉にあるのは華やかなれど静かなる穏やかさ。おしゃべりに興じる女性グループ、パソコンを開いて仕事をするビジネスマン。みなが思い思いに没頭できるスペースとなっています。しかもお酒はもちろん、実はお茶も充実していて、アフタヌーンティー・メニューもスタンバイ。

〈Atlas〉シンガポール

老若男女、ローカルにも観光客にも全方位的におすすめしたいスポットなので、もしもガイドブックを作る機会があれば、ラインナップに必ずや加えようと思っています。

〈Atlas(アトラス)〉

■アクセス:MRT・Downtown Line(青)またはEast West Line(緑)「Bugis」駅から徒歩約5分
■住所:600 North Bridge Road, Parkview Square, Singapore, 188778
■URL:atlasbar.sg

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