有名ショコラティエのシェフが新宿に勢揃い! チョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ 2020』前夜祭をレポート!
日本開催は今年で17年目となるチョコレートの祭典、『サロン・デュ・ショコラ 2020』。バレンタインの贈り物選びだけでなく、世界各国のチョコレートと出会うために多くのファンが待ちわびる人気イベントです。1月26日に行われた前夜祭に伺いましたので、魅力的なチョコレートやスイーツを数々や世界中から集まったシェフのお話も合わせてレポートします。
約80人のシェフらが集った豪華すぎる前夜祭イベント。
毎年国内外からたくさんの注目ショコラティエが参加し、チョコレートファンが待ちわびる『サロン・デュ・ショコラ』。今年のテーマは「すべては”出会い”だ!」。来場者が会場入り口でまず出会うのは、200kgものホワイトチョコレートでできたシロクマです。
前夜祭イベントは各ブランドのシェフ・ショコラティエを中心に豪華な顔ぶれがずらり。約80人が一同に集いました。ステージ上で同窓会のように談笑する姿も見られ、シェフのみなさんにとっても『サロン・デュ・ショコラ 2020』は楽しみなお祭りといったところなのかもしれません。
たっぷり吟味したい! 各国・日本各地から集まったショコラティエのチョコレート。
広い会場では各ブースに美しく、魅惑的なチョコレートやスイーツが並びます。甘い香りで満たされた会場で目を引いたチョコレートや、シェフおすすめの商品をご紹介します。
〈ジャン=ポール・エヴァン〉(フランス)。
ショコラティエ界の巨星、〈ジャン=ポール・エヴァン〉の今シーズンは「幸せは草原の中に・・・自然とともに」がテーマ。『サロン・デュ・ショコラ 2020』限定のデザインのボックスには、テントウムシやチョウのモチーフを描いたボンボンショコラも入っています。
「2020 ヴァレンタイン コレクション」のうち「ボンボン ショコラ フロラ」のパッケージには中世のタペストリーに着想を得てミルフルール(千花)が描かれた美しいデザインです。
〈クリスティーヌ・フェルベール〉 (フランス)。
女性パティシエの先駆者的存在とも言われるクリスティーヌ・フェルベールさんによる愛らしいパッケージの「ショコラアソート(9個入)」は4種類、各4,320円です。毎年、動物をモチーフにするというパッケージですが、今年はかわいらしい小鳥が描かれています。自分用にはもちろん、女性にプレゼントすると喜んでもらえそうです。
〈モリ ヨシダ〉(フランス)。
2013年にパリ7区にお店をオープンした〈モリ ヨシダ〉の吉田 守秀さん。イタリア半島の西にあるフランス領の島、コルシカ島で出会った特産の材料を使ったガナッシュやプラリネが入った「コルシカ セレクション(6個入)」(3,564円)がおすすめだそう。シンプルながら上品で高級感のあるパッケージも素敵です。
〈エドワート ショコラティエ パリ〉(フランス)。
〈エドワート ショコラティエ パリ〉のエドウィン・ヤンサネさんは新進気鋭の若手ショコラティエです。
ヤンサネさんが得意とするフレーバーショコラのひとつ、「トリュフェット カイエンヌペッパー(9個入)」(1,890円)は口に入れてすぐに辛さを感じたあと、忘れたころにまたピリッと辛さを感じるという不思議なチョコレート。一度食べたら忘れられない独創的な味わいでした。
〈オリヴィエ・ヴィダル〉(フランス)。
とても繊細なチョコレートを作り、「天才」との呼び声も高いヴィダルさん。
今回のおすすめは「ショコラ アソート コフレ ショコラ フリュイ(6個入)」(3,024円)に入っているゆずのジュレとヘーゼルナッツのプラリネ、オレンジピーマンのジュレと松の実のプラリネとのこと。カラフルでかわいらしいデザインのチョコレートにキュンとします。
〈ユミコ・サイムラ ピッコラ・パスティチェリア〉(イタリア)。
イタリア、ピエモンテ州にある〈ユミコ・サイムラ ピッコラ・パスティチェリア〉はシェフのユミコ・サイムラさんが同僚とふたりで営むお店です。サイムラさんが作るチョコレートは国際的な賞をいくつも受賞しています。
「RINASCITA ~再生~(4個入)」(2,430円)にも入っているバジルとトマトのボンボンショコラは、サイムラさんのおすすめのひと粒。トマトの濃い甘味とバジルの爽やかさ、そしてチョコレートが生み出す絶妙の組み合わせは思わず目を見開いてしまうおいしさです。
〈パカリ〉(エクアドル)。
南米のエクアドルで栽培農家からカカオを直接買い取って、現地でチョコレートの製造まで行う”ツリー・トゥー・バー"を行っている〈パカリ〉。地域社会の発展にも貢献していることで、多くのショコラティエから尊敬と注目を集めるブランドです。
味見させてもらった「ジャスミン チョコレートバー」は、舌の上でチョコレートが溶けると同時にジャスミンの高い香りが広がって、洗練された風味と味わいを感じるチョコレートです。
〈ヨロイヅカEC〉(日本)。
2010年にはエクアドルに「Toshi Yoroizuka Cacao Farm Ecuador」を開設し、カカオ畑からの一貫した製造にこだわった鎧塚 俊彦さんのチョコレートブランド〈ヨロイヅカEC〉。
シェフのおすすめは『サロン・デュ・ショコラ 2020』東京会場限定の「Baton Chocolat(3本入)」(1,951円)。華やかでアーティスティックなデザインの3本のバーは、ドライイチジクとカシスのパートドフリュイ、オレンジとキャラメルのガナッシュ、ヘーゼルナッツのプラリネとそれぞれ丁寧に作られています。
〈パティシエ エス コヤマ〉(日本)。
兵庫県の有名店〈パティシエ エス コヤマ〉のシェフ、小山 進さんは「もっとたくさんの人にボンボンショコラを食べて欲しい」とボンボンショコラの楽しさを伝えるアニメーションまで作成したそう。
「SO fruits!!(8個入)」(3,240円)はフルーツを使ったボンボンショコラです。8種類のフルーツにそれぞれどこの原産地のカカオが合うかをペアリングして商品化した、長年カカオにこだわってきた今だからこそできたボンボンショコラだとおっしゃっていました。
〈クラブハリエ〉(日本)。
滋賀県に本店を持つ老舗和菓子舗〈たねや〉のパティスリーでバームクーヘンも有名な〈クラブハリエ〉。ボンボンショコラ3個入りの「ショコラアソート」(1,080円~1,296円)はフルーツやスパイスなど12種類もありますが、グランシェフ山本さんのおすすめは日本酒を使ったものとのこと。
ショーケースの中では、あのロングセラー「アポロチョコレート」をボンボンショコラに仕立てて木箱に入れた「ボンボンショコラアポロ」(5,400円)も目を引きます。山本シェフの夢をかたちにした特別なコラボレーション商品です。
〈ボンボンショコラ〉(日本)。
フランスでの研鑽を経て2015年滋賀県長浜市に、その名も〈ボンボンショコラ〉というお店を構えた前田こず枝さん。「サロン・デュ・ショコラ」には今回が初参加です。輝くようなハート型の「シャンパンチョコレート(4個入)」(1,291円)はフランス産のシャンパーニュが2種類使われています。
〈パティスリー カメリア ギンザ〉(日本)。
美しい色合いに見惚れてしまいそうなハートの「クール ド ボンボンショコラ(6個入)」(3,401円)を手掛けるのは〈パティスリー カメリア ギンザ〉のシェフ、遠藤 泰介さん。6種類すべてフルーツの風味で、中にはジュレが入っています。白いボンボンショコラは珍しいライチ味。爽やかな甘酸っぱさが印象的です。
会場でしか買えない充実のテイクアウトメニューにも注目!
『サロン・デュ・ショコラ 2020』では、会場でしか出会えないスイーツをその場で楽しむこともできます。シェフ自ら実演するなど、アイデアと工夫に溢れたスイーツの数々はこの機会を逃すと食べられないかもしれません!
〈ル ショコラ ドゥ アッシュ〉(日本)。
〈ル ショコラ ドゥ アッシュ〉の辻口シェフが持つのは「ルビーショコラ タピオカ」(801円)。辻口さんいわく「パティシエが本気でタピオカを作ったらどうなるか」を実現したデザートで、タピオカの色付けに使うカラメルまで一から作った、文字通り超本格派のタピオカです。
黒蜜、ルビーチョコレート、あまおうにミルクを贅沢に合わせた『サロン・デュ・ショコラ 2020』でしか食べられない貴重な1杯です。
〈パスカル・ル・ガック〉(フランス)。
2008年にパリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レーにお店を開き、2019年には東京・赤坂に2号店をオープンした〈パスカル・ル・ガック〉。素材と素材の完璧なる”調和”を追求するル・ガックさんによる実演販売もある「エクレールフォンデュ」(770円)は、お店で人気のエクレールショコラとチョコレートフォンデュのハーモニーが味わえます。
〈フレデリック・カッセル〉 (フランス)。
フランスのフォンテーヌブローにある本店が25周年を迎えた〈フレデリック・カッセル〉 。お店のスペシャリテでもあるミルフィーユをアイス仕立てにした「ミルフイユ・パルフェ・グラッセ」(770円)は、香ばしくサクサクとした食感が絶品のパイ生地の間に上品な味のアイスが2種類。熱気に満ちた会場でクールダウンするのにぴったりの冷たいおいしさです。
〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉 (フランス)。
シェフのアオキさんが満面の笑顔で紹介してくださったのは「ピクニックオ ショコラ プラリネ」(550円)。フランス産の発酵バターが香るパイ生地に濃厚なチョコ&プラリネクリームがたっぷり。なかなか上手に食べられない本格的なミルフィーユも『サロン・デュ・ショコラ 2020』の会場では片手でカジュアルに楽しめるスイーツに大変身です。
〈アルノー・ラエール パリ〉 (フランス)。
パリジャンが必ずもう一度食べたくなるショコラと評価する〈アルノー・ラエール パリ〉。パリに3店舗、日本に2店舗を展開しています。『サロン・デュ・ショコラ 2020』のイートインフードとして提供するのは3種類の「クレープ」(各950円)。表面はパリッ、中はもっちりとしたと焼き立てのクレープと、香り高くコクのあるチョコレートの組み合わせがクセになりそうでした。
チョコレートやスイーツ好きなら心が浮き立たずにはいられない『サロン・デュ・ショコラ 2020』。バレンタインに向けたプレゼント選び以上に、これまでとは違うチョコレートとの出会いが待っているかもしれませんよ。
『サロン・デュ・ショコラ 2020』概要
■東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビルB1 イベントホール
■~2月2日(日)
■10:00~20:00
■入場チケット インターネット購入 600円、 当日券(15時以降)700円
■公式サイト
※価格はすべて税込み。