クリスマスディナーのご予約がまだの方は必見! まるで異国の地?!断崖絶壁に立つブルワリー&レストラン〈CARVAAN〉のクリスマススペシャルディナー!
11月に渋谷スクランブルスクエアにも出店したブルワリー&レストラン〈CARVAAN〉。飯能の断崖絶壁に建つ本店は、異国の地かという錯覚に陥るような非日常的な空間です。12月21日、22日、24日の3日間、本店限定でいただくことのできるクリスマス・スペシャルディナーコースの魅力をたっぷりご紹介します。
意外と近い!自然豊かな飯能で過ごす極上のひととき。
埼玉県と聞くと、遠くて都心から行くのは億劫に思う方も多いかもしれません。私もそう思っていたうちの一人でしたが、飯能は渋谷や池袋から直通電車で到着するので、思ったよりも楽にアクセスできます。駅を降りて進むと見えてくるのは、真っ赤な「割岩橋」とその下を流れる河原の水のせせらぎ。都会の喧騒から離れた自然豊かで落ち着いた場所が、こんな身近にあったなんて。穴場スポットを見つけた気分で小躍りしながら店へと向かいます。
もみじが生茂る小道を進むと見えてくる石畳の先に、異国情緒な雰囲気漂う建物が。石でできた大きなアーチ型の入り口をくぐると、まるでおとぎ話の中に迷い込んでしまったような気分に。ドキドキしながらお店の中へ入るとそこには…
世界中から選び抜かれたインテリアとこだわりの空間。
ここは本当にレストランなんだろうか…中世時代にタイムスリップしたかのような感覚に陥る店内。「軽やかでライトなお食事というよりも、大人の社交場的雰囲気を味わってほしい」という想いから建てられた、明治時代の文明開化を模した洋館とアラビア建築の折衷様式の建物は、圧倒的な非日常空間を醸し出しています。
個人的に特に気に入ったのは、ひとつひとつ微妙に異なる色をした淡いブルーグレーの煉瓦でできた壁。「上海ブルー」と呼ばれるこの色のレンガを作る技術を持つ工房は、世界中でも上海で2つしか残っていなく、入手困難ななか手に入れたこだわりのレンガなのだそう。
1階から2階は吹き抜けになっており、広々とした開放的な空間が広がっています。黒や灰色といった木材を使っているにも関わらず、不思議と温かみのある重厚感が漂っている理由は、ひときわ目立つ照明にありました。光の色や陰影の出方まで計算し尽くされたトルコの照明作家さんのランプを使用しているのだそう。
加えて、店をぐるっと囲む大きな窓から差し込む自然光と、外に見える緑のなんと美しいこと…!これほどまでに贅沢な空間でいただく料理、期待が膨らみます。
止まることの知らない〈CARVAAN〉のこだわりはこんなところにも。なんとレストランの中にビール工房があるのです…!そしてビールの原料は、ベルギー最古のモルト製作所のモルトや、世界各地のスパイスなどを自社で輸入しているという徹底ぶり。これまでに30種類以上作られているオリジナルビールは、日本では珍しいエールタイプ。ハーブなどの素材やフルーティーな香りが特徴で、ビールが苦手な人も楽しめます。
本日は、濃厚なバナナの香りと口当たりの柔らかさが特徴的な「スペルト・ヴァイツェン」と、この時期限定の「アップル・ウィート」の2種類を飲ませていただきました。どちらも苦味が少なく、スムースな飲み口でしたが、香りの奥深さによってリッチな味わいを感じられる、他にはあまりないビールでした。
「世界の食と酒の起源をたどる。」唯一無二のクリスマスディナーがこちら!
中世の修道院で作られていた伝統料理に、アラビアンのエッセンスを加えたクリスマスメニュー。世界20カ国以上から食材を直接輸入している〈CARVAAN〉にしか創ることのできない、贅沢なフルコースです。
お供に選んだのはカールヴァールオリジナルのワイン。赤でも白でもないオレンジ色をしたこのワインは、最古のワインが作られた場所、ジョージアに伝わる「クヴェヴリ製法」で作られています。白ブドウを皮ごと素焼きの甕に入れ、地中に埋めて発酵させる製法です。口に含むと次々と異なる風味が広がってくる、主役級の力強いワインでした。
前菜は、世界最古のパンと呼ばれている「エイシ」を改良したアラビアンパン。オーガニック小麦を使って焼き上げている自家製です。この素朴さとむっちりとした食感が、ナッツとスパイスのピリッと効いたパテとよく合います。
マリネはさっぱりとした仕上がりで、全体を包み込むオリーブオイルが味に統一感を持たせています。
可愛らしい小さなアラビアン食器の中には、レンズ豆で作ったスープが。豆のつぶつぶ感が残っているのでしっかりと豆の風味を感じます。お得意のスパイスが効いているので少量でも満足感。
メインはお魚とお肉の2種類(ランチはどちらか1種類を選択)。
ハリッサソースとは、パプリカ、にんにく、唐辛子が入った、アラビア地域ではよく食べられているソース。今回はベネティクト風なので、卵も加わってより濃厚な仕上がりに。サーモン自体は淡白な味付けなので、旨味のぎゅっと詰まったこのソースの味がより引き立ちます。そしてこれがオレンジワインと相性抜群なのです…!
ころっとした可愛らしい見た目のチキンの下に敷かれているのはお米ではなく、「ブルグル」というトルコやアラブ諸国で愛されている穀物の一種。ハーブとパクチーでマリネされていて香り高い味付けでした。周りのトマトソースの赤とハーブの緑でクリスマスカラーを演出する遊び心も。
丸々としたチキンの中には、ナッツとドライフルーツがゴロゴロ。お肉よりも主役感のあるこのナッツとドライフルーツの楽しい食感が大変気に入りました!お肉とドライフルーツがこんなに合うなんて知らなかった…!
デザートには「ゴシュア」と呼ばれる、バスク地方のカスタードプリン。爽やかな柑橘の風味も入っているのでペロリと食べちゃいました。
そして、最後にいただけるコーヒー(紅茶も選べます)はサイフォン式で淹れてもらえます。サイフォンはドリップに比べて香り高く、スッキリとした味わいであり、コースの〆にぴったり。最後まで手間を惜しまない〈CARVAAN〉の食への想いの強さを感じます。
他では味わうことのできない「歴史を映す料理」を創り続ける〈CARVAAN〉。21日(土)のでディナーは、スペシャルジャズライブをあわせて楽しめます。(別途チャージ料3,000円。)3日間いずれも予約制なのでお早めに!
〈CARVAAN〉
■埼玉県飯能市大河原32−1
■042-973-7000
■11:30~14:30LO、17:30〜21:00LO(金土祝前日〜22:00LO)
■不定休
■95席
■分煙(テラスで喫煙可)
■公式サイト