今回のテーマはご当地丼! 人気投票で選ばれたメニューが新機内食に!『ANA機内食総選挙2019工場見学・試食会』。
12月7日・8日の2日間にわたり、『ANA 機内食総選挙2019工場見学・試食会』が〈ANAケータリングサービス川崎工場〉にて開催されました。ANAでは“お客様と共に創る機内食”をコンセプトに、ユーザーからの投票により新機内食を決定する『機内食総選挙』を2013年より毎年実施。今回、人気の高かった機内食を試食させていただきました。普段見ることのできない、機内食工場にもお邪魔してきたのでその様子もお届けします!
およそ9,000名が応募!抽選で選ばれた80名が『工場見学・試食会』に参加。
第7回目となる『ANA機内食総選挙』は、ご当地丼がコンセプト。日本全国を10エリアに分け、ANAのシェフチームが各エリアにゆかりのある10種類のご当地丼をプロデュースしました。ユーザーの投票により、上位4位までのご当地丼が新機内食に決定します。
まずは機内食工場見学からスタート。
顔にはマスク、さらに頭から靴までを完全にカバー。その後の手洗いも、手洗い時間をタイマーで計測するなど、かなり入念なもの。衛生管理が徹底されています。本当に目しか出てないので…見学中は誰が誰だか分からなくなってしまうほど。
食材は、野菜・肉・魚それぞれ別々の処理室に。付着している汚れの種類が違うため、処理する場所も分けられているそう。
〈ANAケータリングサービス川崎工場〉で、一日に製造されるANA便機内食はその数なんと15,000食。下ごしらえから調理、盛りつけまで、ほとんどの工程が手作業で行われています。菌の繁殖を抑えるため、完成した料理は温かい食事も含めて、こちらで一度冷却。提供直前に機内のオーブンで温めることで、おいしさと安全性を確保しています。
機内食がセットされたカートには、ロックがかけられ機内でクルーがサービスする直前まで開けられません。食事への異物混入がないか、X線でも検査されているそう。この後カートは、フードローダー車に搭載され機内まで運ばれます。想像はしていたものの、徹底した衛生管理・安全管理には改めて驚かされました。
いよいよお待ちかねの試食会へ!
およそ36,000票を集めた『機内食総選挙2019』。最も多い5,025票を獲得したのが、北海道の「ザンギ丼」です。
ザンギは北海道の郷土料理。鶏肉に醤油タレで下味をしっかりしみ込ませ揚げています。食べてみると、甘酸っぱいタレをまとった鶏肉が驚くほどの柔らかさ。お肉は柔らかく揚げるため、塩麹でマリネしているそう。ご飯には押し麦が混ぜられていて、ヘルシーな心遣いが嬉しい!
東の陣・西の陣と2エリアに分けて行われた今回の投票。東の陣トップの「ザンギ丼」に対し、西の陣で最も多く票を獲得したのは「チキン南蛮丼」でした。
ふわふわのチキンの衣に、甘酢餡とタルタルが絡み合うこの味わいは、子どもから大人まで虜になること間違いなし。タルタルにはオニオンピクルスが入っていて食感も楽しめます。
カツ人気強し!当選を果たしたカツ丼2種。
上位4位入りし、新機内食に当選した「味噌カツ丼」と「デミカツ丼」。ボリューム感のあるメニューが人気だったもよう。「味噌カツ丼」は厚切りのヒレ肉を使用。赤味噌ベースの濃厚な味わいで、ご飯との相性も抜群です。「デミカツ丼」は、豚カツの上に深みのある味わいのデミグラスソースがオン!野菜がたっぷり入って、彩りも豊か。
他にも「タコライス丼」や「マグロカツ丼」など、個性のあるご当地丼がズラリ。個人的には、「焼き鯖丼」がとてもおいしそうで…お肉のパワフルな魅力には勝てなかったのでしょうか。残念!
「ザンギ丼」「チキン南蛮丼」「味噌カツ丼」「デミカツ丼」の上位4メニューは2020年3月~2021年2月の日本発国際線プレミアムエコノミーとエコノミークラスの機内食に採用される予定です。
全体を通して、ANAスタッフさんや参加者の方の和気あいあいとした雰囲気が印象的でした。まさに『機内食総選挙』のコンセプトとなった、“お客様と共に創る機内食”らしい今回のイベント。普段からCAさんが機内で乗客の声を集め、機内食のメニュー作りに活かしているそうです。