世界にひとつだけの作品が作れる。 習い事にも旬がある!?南米生まれのカラフルレース編み〈ニャンドゥティ教室〉に挑戦。
習い事にも旬がある!?今回は、カワイイと噂の刺繍、ニャンドゥティ。さっそく行ってきました!
南米パラグアイ生まれのカラフルな伝統レース編み。
南米パラグアイ伝統のレース編み、ニャンドゥティ。岩谷みえエレナさんは、パラグアイ人しか取得できないという「パラグアイ国立伝統工芸院(IPA)」の公認指導員の資格を持ち、日本各地でワークショップを開催したり、作り方を掲載した著書を出版するなど、日本でのパラグアイ文化とニャンドゥティの普及に貢献している。
「ニャンドゥティは、何といっても図案の豊富さと色使いが魅力。とてもカラフルでしょ? 図案一つ一つにも、意味があるんです。やればやるほどハマるから、私も毎年パラグアイの職人に習いに行くんですよ」
とはいえ、パラグアイではニャンドゥティ職人が高齢化し、後継者が減っているという問題も抱える。岩谷さんは、ニャンドゥティが日本で広く知られれば、伝統を守るきっかけにもなる、と積極的にイベントやレッスンを開いている。
岩谷さんの自宅教室は、毎月第2土曜日が定例。10時〜16時の間だったら、自由に来て自由に帰っていい。みんなでおしゃべりしながら刺繍をして、持ってきたお弁当を食べ、気ままに帰る。パラグアイでは、木陰でニャンドゥティをするらしい。そんな、自由で開放的な空気も一緒に体感したい。
好きな色の糸で編んで世界にひとつだけの作品に。
伝統工芸といえば、使う糸や色が決まっているものも多いが、ニャンドゥティは色使いが自由。カラフルな刺繍糸は教室に豊富に用意されているが、自分で使いたい色があったら持参も可能。木枠は教室で購入できる。
ニャンドゥティ=蜘蛛の巣。蜘蛛の糸を張るように編む。
パラグアイ生まれのニャンドゥティは、一見難しそうだが、作り方は思ったよりもシンプル。木枠に布を張り、刺繍糸を円になるように放射状に刺し、図案を見ながら糸を編んでいくだけ。簡単なモチーフなら、はじめてでも2時間ほどで完成する。伝統的な図案は350種類以上あり、それぞれに「蝶」や「マーガレット」など名前が付いている。
ニャンドゥティのアクセサリーがトレンドの予感!?
最近、セレクトショップなどでも見かける、カラフルなニャンドゥティのピアス。まさかこれが手作りできるとは! 生徒さんのなかには、ニャンドゥティのアクセサリーブランドを立ち上げた人もいるそう。
〈ニャンドゥティ教室〉
先生の自宅でのレッスンは、10:00~16:00の間なら時間無制限。はじめての人には、木枠に布を張るところからレクチャー。詳しい住所は予約時に。
■月1回開催(第2土曜)
■3,000円~
予約はHPのメールフォームより。全国各地でワークショップも開催。詳しくは、panambi-jp.comへ。
Teacher 岩谷みえエレナさん
パラグアイのラ・コルメナ市生まれ、日系二世のニャンドゥティ作家。パラグアイ国立伝統工芸院(IPA)公認指導員。著書に『ニャンドゥティのアクセサリー』(誠文堂新光社)ほか。
(Hanako1178号掲載/photo : Yoichi Nagano text : Motoko Sasaki, Mako Yamato edit : Kana Umehara)