シングルオリジンの日本茶サロンも。 パリのクリエイターが日本橋に店を開いたわけ。ステーショナリーショップ&カフェ〈PAPIER TIGRE 東京店〉へ。
パリ発のステーショナリーブランド〈パピエ ティグル〉の創設メンバー、マキシム・ブレノンさんに直撃!クリエイティビティを刺激する、EATSエリアの魅力とは!?Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』「パリのクリエイターがEATSに店を開いたわけ。」よりお届け。
トラディショナルで創造的。“東京のブルックリン”だね。
グラフィカルなノートに、色違いでそろえたくなるカラフルなペン。使うだけで心躍るようなプロダクトを提案するブランド〈パピエ ティグル〉。パリ・マレ地区の本店に続いて2017年にオープンした、本国以外で唯一のショップが意外にもEATSエリアの日本橋浜町にある。
「このエリアを選んだ理由は2つ。ひとつは小さくてかわいい建物やブティック、オフィスが多いこと。2つ目は伝統的なアルティザナル(職人気質)とクリエイティビティ、革新的な要素がミックスした場所だから。まるで15年前のブルックリンのような雰囲気とクオリティに、すっかり魅了されちゃってね」
たしかに最近は東京の西側から移ってくるアーティストも増え、前衛的なムードも漂う浜町・人形町界隈。同時に、人々の生活に根ざしたローカルな雰囲気も残っているのが、マキシムさんの感性にフィットしたのだという。
「東京店の目の前には小さな神社があって和むし、近所の緑道をのんびり散歩すると気持ちがリフレッシュできる。小規模な建築スタジオとか、個人経営の書店とか、生活感がちゃんとあるというのかな。本店のあるマレもパリの東側だけど、どちらかというとにぎやかなショッピングタウンだから、共通点は……全くない!(笑)新しいものも古いものも全部が違うけど、僕にとってはそれが新鮮なんだよ」
日本茶もいただける、世界で2番目のショップ。
築56年のビルを改装。デザインは有田焼のブランドのディレクションなどで知られる柳原照弘氏が手がけた。
「テルさんとパリで話し合いを重ねて、僕たちの価値観に合う、控えめで合理的、かつ機能的なインテリアに仕上げてもらったんだ。棚やテーブルに日本の再生紙を圧縮した特殊な素材を使うアイデアは、さすがだよね。建物の味のある部分はなるべく残していて、天井の木材には古い手書きの印もたくさん。ぜひ注目してほしい!って、ちょっと細かいかな(笑)」
〈PAPIER TIGRE 東京店〉
ポップアップイベントやワークショップも不定期で開催。9月は英国の照明ブランド〈ANGLEPOISE〉などとコラボ。
■東京都中央区日本橋浜町3-10-4
■03-6875-0431
■11:00~19:00(カフェ18:30LO) 月休
■13席/禁煙
Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』では、東京駅イーストエリアの楽しみ方を多数ご紹介しています!
(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/photo :Mari Shimmura(Paris), Kazuharu Igarashi(Tokyo) coordination : Shoko Sakai(Paris) text : Hiroko Yabuki)
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