学芸員ラジオDJ・DJAIKO62さんがおすすめする、今見ておくべきアートとは? 「STAR WARS™ Identities:The Exhibition(スター・ウォーズ™アイデンティティーズ:ザ・エキシビション)」が〈寺田倉庫G1-5F〉で開催。〜今度はどの美術館へ?アートのいろは〜
ラジオ番組で美術展を紹介するうちに美術館巡りの面白さに目覚めたというDJAIKO62さん。コラム連載第18回は〈寺田倉庫G1-5F〉で開催中の「STAR WARS Identities:The Exhibition」をご紹介します。「スター・ウォーズ™」史上最大規模の展覧会!アジア開催も初というプレミア感に加え、質問に答えるだけでオリジナルキャラクターが作れるという参加型クエストもあります。滞在時間はいつもより長めを想定して予定を組んでくださいね。
とうとうこの時がやってきてしまう。
2019年公開の映画で最注目作といえば間違いなく「スター・ウォーズ™/スカイウォーカーの夜明け」があげられるでしょう。1978年の日本公開から41年、スカイウォーカー家の物語はついに完結を迎えます。
そんな抜群のタイミングで開催がはじまった特別展「STAR WARS Identities: The Exhibition」を今回はご紹介します。
ファンにはたまらないお宝の展示。
展覧会会場に入るとまず目に入る展示ケース、これだけの密度にまずテンションが上がります。
実際に映画でキャストが着用した衣装、小道具、模型、キャラクターの原案・スケッチ、などなど約200点でスター・ウォーズ™の歴史をたどります。
今回来日を果たした展示品ですが、今後ロサンゼルスに設立予定の〈Lucasfilm museum〉に収蔵されるため、この規模の展示を日本で見られるのは最初で最後となるそうです。
ヨーダのビフォー・アフター?
キャラクター設定の初期のコンセプト・アートなどは日本初公開となるものもあり見どころの1つ。私が特に印象に残ったのはヨーダでした。早速比べてみましょう。
誰もが知っているヨーダ。動き出しそうなほどリアルです。
そしてこちらが「初期のヨーダ」のコンセプト・アート。まるでサンタの妖精のような、違う映画を連想してしまいました。制作過程においてキャラクターも随分とそのイメージが変わることがわかります。
参加型、インタラクティブクエスト!
もう一つ、この展示会を最もユニークなものにしているのが参加型のインタラクティブクエスト。
入り口で渡されるID付きのリストバンドをつけて、会場内10か所のインタラクティブスペースに立ち寄ります。そこでは種族や職業、フォースの強さを選んだり、心理テスト的な質問も。自分が理想とする像を思い描きながら選ぶもよし、素直に心に響くものを選んでもよし、出来上がったキャラクターは会場でも見られ、メールアドレスを登録すればリンクが送られてくるのでSNSでシェアもできます。ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アートのアーカイブディレクター、レイラ・フレンチさんは「我々は何者なのか?と自分に問い、探求する機会にもしてもらえたら。」と話していました。
やっぱりしびれる、ダース・ベイダーの姿。インタラクティブ・クエストでもダース・シディアスの「善は見方次第だ。」という言葉にはハッとさせられるものがありました。善悪が強烈に描かれる作品の悪というのは普遍的に魅力的でかっこよく美しくあるものなのだと改めて思いました。
グッズコーナーではお土産も。
出かける前に必ずチェック!チケットは入場時間が決まっている日時指定制です(滞在時間の制限はありません)。前売り期間に完売した日程については当日券の販売は無いということなので必ず事前に公式サイトをチェックしてからお出かけを!
※写真は内覧会時に申請・許可を受けて撮影したものです。転用・転載はできません。
「STAR WARS Identities:The Exhibition」開催概要
■会期:2019年8月8日(木)~2020年1月13日(月・祝)
■休館日:2019年 9月9日(月)、10月21日(月)、11月18日(月)
2020年1月1日(水・祝)〜1月3日(金)
■開館時間:10:00〜19:00(最終入場18:30)
■会場:東京都品川区東品川2-6-4〈寺田倉庫G1−5F〉
■展覧会公式サイト:http://www.starwarsidentities.jp
チケット情報やアクセス他、詳細は公式サイトをご確認ください。