建築集団「スタジオ・ムンバイ」が手掛けた日本初ホテル! 話題のリノベホテル〈LOG〉へ。【広島・尾道旅行】実際に滞在して感じられる魅力とは?

LEARN 2019.07.29

インドの建築集団「スタジオ・ムンバイ・アーキテクツ」が手がけた自国外初のプロジェクトということで注目される〈LOG〉。いま、尾道を訪れるならば絶対に泊まりたいホテル!Hanako『よくばる夏の旅2019』「坂の上の話題のホテルに泊まる。」よりお届け。

昨年末開業。「スタジオ・ムンバイ」が手掛けた、坂の上の話題のホテルとは?

L字形の建物の中庭側から見た〈LOG〉。共有部を大きくとった開放的な造り。
L字形の建物の中庭側から見た〈LOG〉。共有部を大きくとった開放的な造り。

昨年末に開業した〈LOG〉。「スタジオ・ムンバイ・アーキテクツ」が手がけたということで建築やアート界隈が盛り上がった。周囲の景色となじむくすんだピンク色の外観が特徴的な、その美しい空間に魅せられた人がアップしたインスタグラムの写真などを見て、感度の高い人はもうチェックしているのではないだろうか。観光名所・千光寺に向かう坂道の途中という立地で、観光拠点としても申し分なし。そんな〈LOG〉に宿泊することを目的に、尾道へと向かった。

自然素材やその土地の魅力を生かした空間作りに注目。

宿泊者だけが利用できるライブラリーの大きな窓から眺められる景色。
宿泊者だけが利用できるライブラリーの大きな窓から眺められる景色。

尾道駅からタクシーで5分ほど、車を降りたら石段を上る。さすがは坂の街だ。道中うたた寝する猫の姿や、海や港の景色に癒されつつ、約100段を上りきると立派な門がお出迎え。

坂の途中に突如現れる立派な玄関。もともとあったものを生かしているそう。
坂の途中に突如現れる立派な玄関。もともとあったものを生かしているそう。

築56年の鉄筋コンクリート造、集合住宅として利用されていた古い建物を、自然素材やその土地の魅力を生かすことを得意とする「スタジオ・ムンバイ」が生まれ変わらせた。

デラックスダブルルームの寝室。
デラックスダブルルームの寝室。

客室の壁・床・天井には手漉きの和紙を使い、もともとの土壁を再利用したという壁の絶妙な色合いはカラーアーティストが試行錯誤の末に選んで職人が手塗りしたそう。

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11時~17時はカフェ、17時~23時はバーとして利用できるスペース。
11時~17時はカフェ、17時~23時はバーとして利用できるスペース。
レセプションに併設するショップが扱うのは、地元の商品やコラボグッズ。
レセプションに併設するショップが扱うのは、地元の商品やコラボグッズ。
ギャラリーでは、〈LOG〉のプロジェクトの軌跡が垣間見られる。
ギャラリーでは、〈LOG〉のプロジェクトの軌跡が垣間見られる。

尾道の風、光、土、味覚を堪能する唯一無二の場所。

食事を提供するダイニング。宿泊者以外もランチは利用可能。
食事を提供するダイニング。宿泊者以外もランチは利用可能。
料理は、料理家の細川亜衣さんが監修。真ん中は、パセリを使った「翡翠鍋」(季節によってメニューが替わる)。
料理は、料理家の細川亜衣さんが監修。真ん中は、パセリを使った「翡翠鍋」(季節によってメニューが替わる)。

光によって壁の色が様々な表情を見せること、開放的なピロティに海からの風が抜けていくこと、尾道水道を行き交う渡船の音が遠くから聞こえてくること、料理家・細川亜衣さん考案の季節ごとの料理。実際に滞在しないと感じられないこの心地よさ。飛行機やバスを乗り継いで、石段を100段上った坂の先だとしても、わざわざ訪れるだけの価値がある。

〈LOG〉/尾道

ショップやカフェは、宿泊者以外も利用可能。
■広島県尾道市東土堂町11-12
■0848-24-6669
■9:00 ~ 20:00(ショップ)、11:00~23:00(カフェ&バー) 
■スタンダード2ベッドルーム 1室37,800円~(定員4名)

【information:尾道】

坂が多く、高台からは港や造船所を有する街が一望できる。小津安二郎や志賀直哉といった文化人も愛した景色。穏やかな瀬戸内海に面しているからか、ゆったりとしたムードが漂う。

東京・羽田空港から広島空港まで約1時間20分、空港からはリムジンバスか高速バスを乗り継ぐか、路線バスとJR在来線を乗り継いで約1時間で尾道駅へ。新幹線ならば広島駅からJR在来線で約1時間40分。

Hanako『よくばる夏の旅2019』特集では、日本全国の楽しみ方を多数ご紹介しています!

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(Hanako1174号掲載/photo : Yoshiki Okamoto text : Rio Hirai)

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