東京中の食通が注目。 四ツ谷の人気創作中華〈南方中華料理 南三〉、気になるコース料理の全貌を公開!
進化著しい東京の中華に、新星が現れました。15席限定、1回転のみゆえ、連夜満員御礼。四ツ谷〈南方中華料理 南三〉の、バラエティ豊かな食材とスパイスを駆使した創意料理の数々をご紹介します。
ひと口味わえば目を見張る、どことも似て非なる新中華。
食通の大人が通う街として、知る人ぞ知る荒木町。高級料亭もあれば、隠れ家バー、スナック、レトロな喫茶店まで連なる坂の町に、〝南方中華料理〞という聞きなれないジャンルを掲げた〈南三〉。「台南、湖南、雲南。名前は自分自身が強く惹かれ、影響を受けたつの”南”にかけているんです」とは、店主の水岡孝和さん。
全8品5,000円のコース、一気見せ!
客のチョイスは5,000円ポッキリのコース一択。スパイス、ハーブ、発酵系調味料など、それらの地方で使われている食材からインスパイアされたオリジナルのメニューは、デザートまで計8品。その実力を知るには、十分なラインナップだ。
名物は自家製のシャルキュトリ!
驚くべきは”中華”を標榜しながらも、強火が可能なガス台は1つしかないという点。「元はバーだった物件なので、使える火力に限界があって(苦笑)。でも最初からすべて理想通りの物件なんて、無理ですから。腹をくくって、頭をフル回転させ、創意工夫に励んでいます」
その言葉通り、供されるメニューは炒める、煮る、揚げる、蒸す、温める...と、調理方法は実にバラエティ豊か。ハンディキャップは一切感じさせない。特に「南三流シャルキュトリ」と水岡さんが言う自家製の加工肉は、そんな状況だから生まれた逸品ともいえる。噂を聞きつけた人気店のシェフたちから、「売ってほしい」と懇願されることも多々。一度食べたら忘れられない。そんな魔性の味がここにはある。
〈南方中華料理 南三〉
ありそうでない中華の世界が楽しい。3〜4人で訪れるのがベター。
■東京都新宿区荒木町10-14 伍番館ビル2F B
■18:00〜21:00 日祝休
■03-5361-8363
■17席/禁煙
今回教えてくれたのは、この人!
ぐるなびエディトリアルプロデューサー・松尾 大
「“マニアックな中国料理”という新潮流を見事に昇華させた店。」
フードライター・小石原はるか
「エリア特化型チャイニーズの最新にして、そのセンスの良さが際立つ。」
(Hanako1167号掲載/photo:Kazuhiro Fukumoto(MAETTICO)text:Yoshie Chokki)