アイスクリームとジェラートの違い、説明できる? ジェラート好きを名乗るなら知っておきたい!人気スイーツ・ジェラートの気になる豆知識4。
寒い冬、暖かい店内で食べるジェラートの贅沢さと言ったら…。今回は、不動の人気スイーツ・ジェラートの気になる豆知識を、アイスジャーナリストのシズリーナさんをナビゲーターにお迎えしてお届けします。
1.アイスクリームとジェラートの違いは?
イタリア発祥のジェラート、実はアイスクリームと材料がほぼ同じ。しかし日本では法令で、乳脂肪分の割合によってアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスに分かれていて、ジェラートはアイスミルクに分類される。「アイスクリームは、乳脂肪分が最も高いので、ミルクの風味をたっぷり味わうことができ、ジェラートはなめらかな口当たりで、濃厚な素材の味わいや香りが楽しめます」(シズリーナさん、以下同)
2.ジェラートが日本にはじめて来たのはいつごろ?
日本初の本格的なジェラート専門店〈バール・ジェラテリア・アンティカ〉が誕生したのが1986年。これを機に、日本各地にジェラテリアが続々登場し、第一次ジェラートブームが巻き起こった。「アンティカ人気は今も健在。塩を使ったり、アレルギー体質の人にも安心なミルク不使用の商品を提供したり、“ジェラート=健康食品”というコンセプトを打ち出して、日本にジェラート文化を根付かせた立役者です」
〈バール・ジェラテリア・アンティカ〉/二子玉川
地下食品売り場の一角に店を構える。旬の素材を使った約30種類のジェラートを販売。
■東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川タカシマヤB1
■03-3707-7420
■10:00~20:00 不定休(施設に準ずる)
■14席/禁煙
3.ジェラートってどれぐらい盛り方の種類があるの?
シズリーナさん曰く、大きく分けて5種類の盛り方があるとか。「定番は、てっぺんを立たせる『三角盛り』(イラスト中央)。そのほかカップに隙間なく詰める『スプレッド盛り』、アイスクリームディッシャーでスクープする『丸盛り』(右)、フルーツなどでデコレーションした『デコ盛り』、そして新潟の〈caffèitalia〉のようにバラの形にする『バラ盛り』(左)があります」。職人が巧みに盛り付ける姿にも注目して。
〈caffèitalia〉/新潟
全国ジェラートコンクールで入賞したバラ盛りで有名。ジェラート360円~。
■新潟県新潟市中央区万代1-1-25 ヴェルドミール万代1F
■025-243-5885
■11:00~20:00(日~18:00) 月休(祝の場合は翌休)
■16席/禁煙
4.ショーケースの盛り付け方って決まりがあるの?
「ショーケースはお店の顔。特に決まりはありませんが、ここに職人たちのこだわりや性格が出ます。フルーツを使って華やかに飾る店もあれば、製造機からジェラートをそのまま流し入れたり、京都の石庭のように表面を整えたり、さまざまです」。一番美しい状態のショーケースを拝むために、オープン直後を狙う愛好家もいるとか。ちなみに、デコレーション用のフルーツもお願いすれば、ジェラートにのせてくれる場合も!
今回のナビゲーターは…
シズリーナ/年間2,000種類以上のアイスクリームを日本全国で食べ歩く、アイスクリーム批評家。ジェラートの楽しみ方や、市販アイスをおいしくする方法などを投稿したインスタグラムが話題に。
(Hanako1162号掲載/illustration : Itsuko Suzuki text : Emi Suzuki cooperation : sizzleeena)