都内初の紅茶専門店も。 本の街・神保町で一息つくなら。看板メニューに注目!神保町の個性派カフェ・喫茶店3軒
所々に古書店がありじっくり散歩にぴったりな街、神保町。ここにはちょっと小腹が空いた時や、ゆっくり本を楽しみたいときにぴったりなカフェや喫茶店があるんです。通えばもっと神保町が好きになること間違いなしの3軒をご紹介します。
1.本と喫茶の街の、紅茶の最古店〈Tea House TAKANO〉
オーナーの髙野健次さんが、大好きな紅茶を毎日飲むためにはどうしたらいいかと考えた末に出した答えは、脱サラして自ら店を開くことだった。これが1974年、都内初の紅茶専門店誕生の所以だ。そのために英語と貿易を猛勉強し、茶葉を個人で輸入するなど実はすごいことを実現してきたのだが、紅茶を楽しむのに細かい嗜みやこまっしゃくれた気取りは不要とさらりと言う。
アイスラビー茶園のウバ(BOP、620円)はエクセレントクオリティ。シトラスシホンケーキ(320円)と好相性。最低限のおいしい淹れ方だけ守って、あとは自由にゆっくりお茶の時間を楽しんでほしいというシンプルな想いは変わらない。
(Hanako1145号掲載/photo : Tomo Ishiwatari text : Mick Nomura (photopicnic)
2.お気に入りの本を探す一日はここで。〈ペーパーバックカフェ〉
読書家に愛されて120余年の東京堂書店がリニューアル。自然光が差す大きな窓と座り心地のよい椅子、邪魔にならないボリュームの音楽。しかも、すぐそばに工夫を凝らした書棚が並ぶ幸せ。カフェ内のオススメ本をチラ見するもよし、購入した本を持ち込んで腰を据えて読むもよし。使い勝手のいい貴重な一軒。
やや広めの2 階にはテーブル席もある。カウンターの椅子は、一つ一つデザインが異なり、座る場所を選ぶのも楽しい。タコライスセット830円(ドリンク付き)。スパイシーに仕上げたチリソースとマヨネーズにミックスリーフをたっぷり、温玉をからめて。ブレンドコーヒーは200円。
(Hanako1127号掲載/photo:Yoko Tajiro text:Mutsumi Hidaka)
3.母から娘へ受け継いだ家庭の味、グランタントースト〈カフェ トロワバグ〉
地下への階段を下りると、洞窟のように静かで穏やかな空間が広がっている。この店を継いで8年目の2代目・三輪徳子さんは、先代である母からベシャメルソースのレシピも継承した。
ベシャメルソースは、名物メニュー「グラタントースト」(660円)の決め手となっている。コーヒー「トロワブレンド」550円は、三輪さんの舌の記憶で焙煎や豆の配合を調整。
(Hanako1150号掲載/photo : Yoko Tajiri text : Kahoko Nishimura)