初めてバーに行くならここ！ 次世代バーテンダーが作るオリジナルカクテルが美味いお店10選

初めてバーに行くならここ！ 次世代バーテンダーが作るオリジナルカクテルが美味いお店10選

FOOD 2025.11.04

バーやお酒文化を次世代に残すべく、新たな感性を取り入れながら発信、挑戦をしている、次世代のバーテンダー。彼らをガイドに今夜からバーデビューをしてみませんか？

photo_Masanori Kaneshita, Shin-ichi Yokoyama　text_Mariko Kojima　edit_Hisashi Ogura

世界に挑戦。

世界と日本のバーテンダーの距離は年を追うごとに近づいている。世界のトップと肩を並べて大会に出場する若手バーテンダーたち。

1. 世界最大規模の大会に挑む、新星。【虎ノ門】〈Gold Bar At EDITION〉の岸田茉利奈

バーテンダーであり、バリスタ。資格はワインから日本酒まで。努力で掴んだのは、最大級の大会「ディアジオ ワールドクラス」での日本優勝。世界大会には「これまでの努力がどう実るか、答え合わせにいく気分です」。今日も世界大会の舞台のような輝きでゲストを魅了している。

2. 注目バーグループの若手のホープ。【丸の内】〈The SG Tavern〉の亀井康平

世界的に知られるバーカンパニー〈SGGroup〉の若き実力者。初出場の大会で日本代表となり、世界に挑んだ。所属は、幕末に世界に旅に出た“薩摩スチューデント”をモデルとした〈The SG Tavern〉。亀井康平さんの姿にも重なるお店で、世界で披露されたカクテルを味わいたい。

3. フレアバーテンダー界、気鋭のスター。【池袋】〈COLORSOL QUALIA〉の飯嶋裕太

ボトルを投げたり、回したりしながらカクテルを作るフレアバーテンディング。これまでに6回世界大会に出場する飯嶋裕太さんは、最大級のフレアの大会でも世界決勝で9位に上り詰めた。フレアを磨きながら、味の探求にも力を注ぐ。大会でも優秀な成績を収めている業界の寵児だ。

4. 世界一の称号を持つ、ニュースター。【みなとみらい】〈THE KAHALA Lounge〉の髙橋裕也

世界的コニャックブランド、ヘネシーのカクテル大会で2024年に世界優勝を収めた髙橋裕也さん。大会では日本文化を反映したパフォーマンスが高く評価された。「日本や地元のいいものを伝えたいという気持ちで作っています」。これから生まれるカクテルに期待が膨らむ。

若手オーナーの注目株。

若くしてオーナーとなる決意を持ったバーテンダーたちは、バーで自分の信じる世界観を作り上げ、ユニークなお酒文化を広めている。

1. 独自の蒸留酒の世界を表現。【神楽坂】〈Bar Pálinka〉の松沢健

知る人ぞ知るハンガリーの国民酒「パーリンカ」の香りの強さに魅せられ、独立したのは25歳の時。「フルーツブランデーと括るのではなくパーリンカ。その名称を大切にしてあげることが文化を伝えることになると思います」。審美眼で選ばれた新しいお酒との出合いを楽しんで。

2. 都道府県のカクテルを日本橋から発信。【日本橋】〈Bar RENRi〉の宮之上哲太

日本橋に拠点を構えたのは、江戸時代に文化の発信地であったこの土地で、各地へ繋がる活動をしていきたいという想いから。カクテルは自らが訪れた都道府県がテーマ。「いつかは『人形町といえばこの店』と呼ばれるようなアイコニックな存在になっていきたいですね」

3. 蒸留家とバーテンダーの二面で活躍。【小岩】〈Cocktail Bar Raven〉の伊藤広光

世界各国のお酒を自らの審美眼で揃え、驚きあるカクテルを生み出す伊藤広光さん。お酒の可能性を広げるべく静岡に蒸留所を設立し、リキュール製造も行う。「お酒は時間と空間を超えられるところに魅力を感じます」。錬金術師のように自ら生み出したお酒で作る格別の一杯を楽しめる。

有名バーの新世代。

名バーテンダーからバトンを継いだ次世代バーテンダーは、伝統を守りながら新しいバー文化を築き上げている。

1. 海外での経験を積んだ実力派。【池袋】〈Bar LIBRE Ikebukuro〉の長尾和明

ベトナムで経験を積み、現在池袋店のマネージャーを務める長尾和明さん。世界で活躍するオーナー清崎雄二郎氏の右腕として、自身も各国で腕を振るう。「リブレは自由という意味の店名ですが、まさに型にとらわれずに挑戦できる環境です」。驚きと楽しさに満ちたカクテルを楽しめる。

2. クラシックの巨匠に学んだサラブレッド。【日比谷】〈Mixology Heritage〉の山田采弥

クラシックバーテンダーの巨匠といわれる伊藤学氏に学び、最先端のカクテル技法であるミクソロジーを南雲主于三氏より学んだ山田采弥さんは、美しい所作で魅了する。「師匠である伊藤のウイスキーカクテルは、やわらかく心を和ませる。私もそんなカクテルを作っていきたいです」

3. バトンを受け継ぐ、若き柱石。【西麻布】〈Bar amber〉の入 優仁

バー好きで知らない人はいない〈BarBenFiddich〉の鹿山博康さんをはじめ、有名バーテンダーを輩出してきた〈Baramber〉現店長の入優仁さん。2025年ラムの大会で日本代表となり、アジア大会に挑むなど着々と実力をつけている。分かりやすさとおいしさを両立させたカクテルを創作。