沖縄そばの達人が太鼓判!具材とだしで楽しむ沖縄そば10選
沖縄生まれ、沖縄育ち。沖縄そば店を巡って綴ったブログ「さんぺいの沖縄そば食べ歩き」が、県民や沖縄そば好きから支持されている。書籍『沖縄そばの歩きかた』を2025年7月に刊行。
「一般的には、鰹と豚骨を使ったスープと少し平たい茹で麺を使うのが昔ながらの沖縄そば。県内には専門店が350軒以上あり、ここ数年は月一軒以上のペースで店がオープンしています」。そう話すのは、年間300食以上を食べ歩く、沖縄そばの達人・さんぺいさん。「製麺所の麺が一般的でしたが、自家製麺を出す店も増えていますね」。知れば知るほど奥が深い沖縄そばの世界。その魅力を確かめに店巡りをしてうちなーんちゅのように〝マイフェイバリット〞を探してみませんか?
【具材で楽しむ】
1. 三枚肉そば〈そば処 玉家〉/南城

鰹と豚骨でとったスープはじんわりと旨みを感じる。麺は極めて細く平たいストレートで硬め。もっと食べたいと思わせる味わい。
住所:沖縄県南城市大里字古堅913-1
TEL:098-944-6886
営業時間:10:30~15:00
定休日:無休
席数:約60席
伝統的な沖縄そばの超人気店。注文してそばが出るまでのスピード感、客層の幅広さは常に変わらない。
2. 本ソーキそば〈山原そば〉/本部

沖縄そばの代名詞となった北部エリアを代表するそば。
沖縄料理の定番のソーキをのせた絵になるルックス。肉肉しい弾力があるソーキは、肉の旨みをしっかり味わえる。豚骨ベースで鰹がふわっと香るスープと細めの平打ち麺の相性も抜群。
住所:沖縄県国頭郡本部町伊豆味70-1
TEL:098-047-4552
営業時間:11:00~15:00
定休日:月火休
席数:32席
3. 豆腐そば〈首里ほりかわ〉/首里

大豆の甘さを感じる豆腐、麺もスープも体にしみる味。
麺とは別皿で自家製豆腐&油味噌、ネギが出る。豚骨と和だしのスープ、なめらかでコシがある平打ち麺、豆腐をそれぞれ味わい、豆腐を入れて崩しながらスープになじませるのがおすすめ。
住所:沖縄県那覇市首里真和志町1-27
TEL:098-886-3032
営業時間:11:00~15:45LO
定休日:水木休
席数:約20席
4. フーチバーそば〈そば処よもぎ家〉/西原

トッピングと自家製麺、フーチバー(よもぎ)をダブルで味わう。
店裏手の自家畑でよもぎを栽培して使う。摘みたての葉をそばにのせるだけでなく、自家製麺にも練り込んで。清涼感のある香り、生麺らしいプリッとした食感とのどごしのよさが最高!
住所:沖縄県中頭郡西原町森川74-4
TEL:098-944-3232
営業時間:11:00~15:00
定休日:日月休
席数:15席
5. 中味そば〈沖縄すば ちょーでーぐぁ〉/西原

雑味がなくすっきりクリア。中味そば初心者にすすめたい。
丁寧に下処理をして鰹だしで煮込んだ豚モツは、やわらかくジューシーで上品な味。鰹ベースのスープ、コシのある生麺との相性もばっちり。生姜を入れると爽やか風味に。
住所:沖縄県中頭郡西原町呉屋86-7
TEL:098-882-8215
営業時間:11:00~15:00、土日祝10:00~16:00
定休日:月休
席数:64席
6. 木灰そば〈木灰そば とらや〉/赤嶺

噛みしめて味わう麺と、透明度の高いスープに脱帽。
鰹をメインに豚だしを加えたスープは、見た目も味わいも澄んでいる。水に木灰を入れた上澄みを使い3日かけて完成する自家製麺は、プリプリとした独特の食感と風味がほかにはない味に。
住所:沖縄県那覇市赤嶺1-5-14
TEL:098-858-2077
営業時間:11:00~16:30
定休日:火休
席数:25席
7. 唐人そば〈みよ家〉/嘉手納

元祖沖縄そばを再現した、真っ黒いスープの一杯を。
沖縄そばの原点とされる「唐人そば」が110年ぶりに復活。県内14軒でオンメニューするうちの一軒だ。甘辛い醤油味の魚介系の黒いスープが決め手。甘辛く煮た豚赤身肉とネギがのる。
住所:沖縄県中頭郡嘉手納町嘉手納463-13
TEL:098-957-3434
営業時間:11:00~14:30
定休日:不定休
席数:40席
【だしで選ぶ】
8. 豚だし〈おきなわそば ヨネハマ〉/宜野湾

豚骨と背骨肉でじっくりと濃厚なだしをとる。
住所:沖縄県宜野湾市新城2-17-7
TEL:080-1740-4534
営業時間:11:00~15:00(土日祝~16:00)
定休日:木休
席数:23席
9. 魚介だし〈3丁目の島そば屋〉/宜野湾

鰹節がメインで昆布と煮干しでとったスープは味わいも色も澄んでいる。
住所:沖縄県宜野湾市嘉数3-10-1
TEL:098-963-9392
営業時間:11:00~15:00
定休日:水休
席数:31席
10. 鶏だし〈鶏そば屋いしぐふー〉/浦添

やんばるハーブ鶏のガラを使ったマイルドな塩味。
住所:沖縄県浦添市港川2-13-6 #40
TEL:098-879-7517
営業時間:10:00~15:00(土日祝~16:00)
定休日:月休
席数:22席
沖縄そば3つの定義。
鰹&豚骨でだしをとったスープ、生の麺ではなく茹で麺、麺の上に定番具材がのってくるのが伝統的な沖縄そば。だしや麺の特徴を予習して、いざ店巡りへ。
1. 具材

どんぶりを彩る4種類の具が定番。
かまぼこ、ネギ、三枚肉、紅生姜、4種類の具をのせるのが伝統的スタイル。三枚肉ありきのため「三枚肉そば」と呼ぶこともある。
2. 麺
“茹で麺”を使うのが伝統的な沖縄そば。
県内に数多くの製麺所があり、県民は好みの麺を持つ。スーパーや製麺所で購入できるのでお土産におすすめ。
- 中太ストレート麺

丁寧に手もみした、ストレートの「沖縄そば」。コシがあり伸びにくい。製麺所では、麺、スープ、具をセットで販売。〈伊佐製麺所〉098-834-5243
- 中細縮れ麺

ちりちりとウェーブがかかった形状の「本場沖縄そば」は、スープのノリがいい。多くの沖縄そば専門店で使用。〈照喜名(てるきな)製麺所〉098-832-1468
- 中細ストレート麺

宮古島発祥の「宮古そば」を手がける老舗製麺所の麺。縮れのない平麺が特徴で、なめらかでもっちり食感。〈古謝製麺所〉
- 平麺

きしめんのような幅広の平打ち麺が名護そばの特徴。もちもちとした「名護ひらそば」は、学校給食や病院食にも。〈三角屋製麺所〉0980-52-2219
3. だし
魚介系と動物系、ダブル使いが主流。
鰹節や昆布でだしをとる魚介系、そこに豚骨などの動物系を加える店が多い。魚介だしのみや鶏だしのみなど、進化系も増加中。
- 豚だし
豚骨&肉でとるだしは濃厚でパンチがある。余計な脂を取ることで重たさはない。
- 魚介だし
鰹だしを全面に打ち出したスープ。風味豊かな上品な香りと透き通った見た目。
- 鶏だし
鶏でだしをとり、魚介系は一切加えずに作る進化系スープ。ここ数年増えている。
※店舗により売り切れ次第終了の場合があるため事前に確認を。




















