【京都】ひとりでゆっくりと巡りたい、古民家喫茶&カフェ5選

【京都】ひとりでゆっくりと巡りたい、古民家喫茶&カフェ5選
【京都】ひとりでゆっくりと巡りたい、古民家喫茶&カフェ5選
FOOD 2024.10.03
京都に最近お目見えした喫茶やカフェ。古い建物を改装し店主それぞれの想いを込めた空間も見どころ。練り歩きの合間の休息にぴったりなお店を紹介します。
photo_Akira Yamaguchi text_Mako Yamato

1. ネクタイコーヒー/島原

ネクタイコーヒーの外観

若い頃から古着好き。大正や昭和の懐かしい雰囲気も好き。もちろんコーヒーも。そんな中川(ゆう)さん・麻亜子さん夫妻が、大正2年に建てられた古民家に出合った。場所は、昔ながらの風情が漂う島原エリア。残せる部分はなるべく残して改装した空間は、座布団のある小上がりが印象的に目に飛び込んでくる。

京都 ネクタイコーヒー/島原のドリンクとフード

「中学生時代から通う古着店が夫婦でハッピーに営業していて、お手本。来てよかったと思う店をお客さんと一緒に作れれば」と優さん。二人は〈ブルーボトルコーヒー〉出身で、自家焙煎コーヒーは浅煎りに加え中煎りも。麻亜子さんの作るおやつや、モーニングとともに味わって。

information
ネクタイコーヒー

住所:京都府京都市下京区櫛笥通丹波口下ル裏片町177-5
TEL:なし
営業時間:8:00~17:00(エスプレッソ16:30LO) 
定休日:水木休ほか不定休あり
席数:14席
2024年1月オープン。ハンドドリップはアフリカ、中南米やアジアの豆、デカフェの3種。  

2. 珈琲ヤマグチ/円町

珈琲ヤマグチ/円町の店内

JR二条駅と円町駅の間の住宅街にひっそりとある〈珈琲ヤマグチ〉。「町家を探していたのではないけれど、ここでやるからには昔の趣を生かしたかった。とはいえ、ほっこり感は求めてなくて」と店主の山口真名美さん。東京の〈とんち造作計画〉とともに試行錯誤して作りあげた空間は、築90年の時間の経過を感じさせつつもモダン。古いテーブルや椅子、飾られた絵やオブジェ、さりげなく鳴るレコードからも、センスが伝わってくる。

珈琲ヤマグチ/円町のスイーツとコーヒー

一杯のコーヒーのもたらすくつろぎに魅了され、コーヒーの道へ進んだという山口さん。自家焙煎で供するコーヒーは自分好みの深め。ぶれることなく、すっと一本通った筋が心地よい。

information
珈琲ヤマグチ

住所:京都府京都市中京区西ノ京左馬寮町11-8
TEL:なし
営業時間:10:00~19:00、土日8:00~18:00
定休日:金休ほか不定休あり
席数:10席
2023年10月オープン。コーヒーは中深煎りのブルンジと深煎りのマンデリンの2種が定番。ビールなどアルコールも。

3. Yoshihara/二条城北

京都 Yoshihara/二条城北の内観

会社員時代に飲んだ浅煎りコーヒーに魅了され、京都の〈小川珈琲〉や、焙煎士として活躍した〈Kurasu〉を経て独立した良原皓介(よしはら こうすけ)さん。自家焙煎するのも浅煎り中心。その日に飲み頃の3〜4種類のシングルオリジンを揃える。とはいえメニューには本日のコーヒー、おもしろいコーヒーとシンプルに書かれているだけ。「情報ではなく、ただ飲んでおいしいと思ってもらえる一杯を提供したくて」と言う。

Yoshihara/二条城北のコーヒーとスイーツ

築100年を超える町家を改装しつつも、「アットホームより緊張感を」とミニマルな雰囲気に。妻の春菜さんが焼くカルダモンロールと一緒に、一日の始まりを過ごしたくなる場所だ。

information
Yoshihara

住所:京都府京都市上京区主悦町1241-1
TEL:なし
営業時間:7:00~12:00 、13:00~17:00
定休日:月休ほか不定休あり
席数:6席
2023年12月オープン。朝食にぴったりなバタートーストとヨーグルト500円なども用意。

4. HOO(フー)/ 二条城前

清水で人気を誇る〈ルース キョウト〉の2号店として2023年5月に登場。「観光地ではなく、店を目指して来てもらえる場所がいいなと。ここは落ち着いた街の雰囲気に惹かれて即決しました」と店主の梅田考也(たかや)さん。

京都 HOO(フ―)/ 二条城前のドーナツとドリンク

長く使われていなかった町家をセルフリノベーション。土壁はそのまま残しつつ、真っ黒だった梁や柱は磨き、カウンターには上海の古いレンガや無機質なステンレスを合わせた。1号店同様に主役のドーナツは、同じものを作ってもおもしろくないとイーストを使ったふわふわ食感に。表に置かれたヴィンテージのベンチに座り、街ゆく人を眺めながら過ごすのもいい。

information
HOO

住所:京都府京都市中京区橋本町467-3
TEL:なし
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休
席数:16席
コーヒーはすべてスペシャルティ。ブレンド、メキシコ、ブラジルの3種。バッグやカップなどオリジナルグッズも充実。

5. すずき/西陣

すずき/西陣の内観

ひそやかという言葉が、これほど似合う店はほかにない。西陣の長屋が連なる路地の奥、ごく小さな看板だけが目印。誰かの家を訪ねたような雰囲気にしたくて、という店主の言葉どおりの佇まいだ。小さな扉を背を屈めてくぐれば、一転して高い天井の開放感のある空間が現れる。静けさが漂う場所には、小説や詩集、写真集など、じっくり向き合いたい本がよく似合う。壁に面したデスクから、屋根裏の小部屋まで。好みの席を見つけたら、何時間でもいたくなるに違いない。

京都 すずき/西陣の内観

苗字のような店名は「店を始めた頃の気持ちを大切にしたくて、初心を大切にと説いた僧侶・鈴木俊隆(しゅんりゅう)さんの名をいただきました」と店主。手にした本が気に入れば、買い求めて連れて帰ることもできる。思う存分、本を楽しめる場所だ。

information
すずき

住所:京都府京都市上京区挽木町540
TEL:なし
営業時間:13:00~21:00
定休日:月火休
席数:13席
HP:https://suzuki-kizusu.jp/
古書店を兼ねたブックカフェのため、店内の本は購入可能。サンドイッチやハヤシライスなどの食事やアルコール類も用意されている。

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