おひとり様ランチにオススメ! 絶品サンドイッチが食べられる喫茶店7選
喫茶店の定番メニューといえば、やはりサンドイッチ。ひとりでサッと食べられるランチや軽食としても便利です。名店の喫茶店やニューオープンの喫茶店で提供されるサンドイッチを紹介します。
1. つるや/都立家政
2024年、創業55年になる喫茶店〈つるや〉。ハンバーグやオムライスなど洋食が自慢の喫茶店として以前から知られるが、創業当時からレシピを変えていないという品行方正な「ミックスサンド」も隠れた人気メニューのひとつ。
さらに2023年、新しいサンドイッチメニューが登場。トーストしたパンに特製のドミグラスソースがからむ肉厚のハンバーグ、シャキシャキのスライスオニオンを挟んだボリュームたっぷりの「ハンバーグサンド」だ。これは初代の祖父が子どもたちのおやつ代わりに作ってくれたものなのだと教えてくれたのは3代目の渡部みゆきさん。
「娘夫婦が4代目を継いでくれることになり、せっかくだから新メニューを作ろうと。その時に思い出したのがこのサンドイッチ。メニュー化にあたりハンバーグセットとは合い挽き肉の配合を変えて、ドミグラスソースもケチャップ多めでパンになじむようにアレンジ。ビールにもよく合うと思いますよ」
営業時間もこれまでのランチのみから昼夜通しの営業に。親から子へ、4代にわたり居心地のいい喫茶店が受け継がれていることがなによりうれしい。
つるや
住所:東京都中野区鷺宮1-27-3
TEL:03-3330-2170
営業時間:11:00~20:00(日~15:00)
定休日:水木休
席数:24席
レトロモダンな空間は親族の建築家・池原義郎氏が手掛けたもの。建築を学ぶ学生が訪れることも多い。窓の外には二羽のつるのオブジェも。
2. 銀座ウエスト 本店/銀座
名曲喫茶として、1947年にスタートした〈銀座ウエスト〉。入り口左のキャビネットに詰まったレコードとレコードプレーヤー、ベートーベンの胸像など当時の名残を見ることができる。今も店内のBGMはクラシック。音楽とコーヒーを楽しみに朝イチで訪れる常連客も多い。
〈銀座ウエスト〉といえば焼菓子が有名だが、ティールームではサンドイッチも人気が高い。昭和30年代のメニューには「サンドウィッチ150円」とあり、当時は1種類だけ。今では「タマゴのサンドウィッチ」をはじめシンプルなものから2種類の具材が楽しめるもの、焼いた厚切りハムをトーストでサンドした「トーストハムサンド」まで揃う。ハーフサイズもあるというから、至れり尽くせり。リネンの白と椅子のモカ色を基調とした厳かな空間で、クラシックを聴きながら食べる正統派サンドイッチの味は格別である。
銀座ウエスト本店
住所:東京都中央区銀座7-3-6
TEL:03-3571-2989
営業時間:9:00~22:00(土日祝11:00~20:00)
定休日:無休
席数:52席
HP:https://www.ginza-west.com/
白のテーブルクロスが印象的。可憐な季節の花が卓上を彩る。
3. CRANE HOUSE SANDWICH SHOP/新御徒町
毎年6月に鳥越祭で盛り上がるイーストエリアにオープンしたのは、末広町〈BURGER & MILKSHAKE CRANE〉の姉妹店。ハンバーガーのスキルを生かした、ボリューム&味ともに満足のサンドイッチが食べられると話題だ。
店は1960年代に建てられたレトロなビルの1階にある。座席はフロアを占める大きなテーブルがひとつ。みんなで相席すれば、知らない人同士でも会話が自然と生まれる。
「アメリカっぽいテイストは残しつつ、自分が好きなサンドイッチを作っています」とは、店主の原鉄平さん。
一番人気の「ハンバーグチーズサンドイッチ」は、モチッとしたライ麦食パンにオーストラリアビーフと和牛の牛脂を使ったパティ、アメリカ産のコルビージャックチーズなどをサンド。
「仕上げにパンの表面をたっぷりのバターでカリッと焼くのが
ポイントですね」
サンドイッチは、具材ひとつひとつを順序よく組み立てていく繊細な作業。「アボカドサンドは、カットした時にきれいに見えるように重ねていきます」
CRANE HOUSE SANDWICH SHOP
住所:東京都台東区小島1-11-12 東京洋装雑貨センター 1F
TEL:03-5829-5280
営業時間:11:30~21:00(20:30LO)
定休日:月休
席数:14席
Instagram:@crane_house.sandwich_shop
壁のカラフルなアクリル板は、もとはシェイクのメニュー板。
4. 珈琲アロマ/浅草
東京オリンピックが開催された1964年創業。
「みんなが私のブレンドを飲むのを見るのが好きなんだよ」と、カウンターの中から店主の藤森甚一さんが笑う。酸味や苦味に偏りがないように調えられたブレンドコーヒーの味は、創業当時から変わらない。〈アロマ〉の名物は「オニオントースト」今では珍しいポップアップトースターを使う。
「何度も手返しして、満遍なく焼くのがポイントだね」
サイドの耳を切り落として三等分にカットするのは食べやすくするため。心遣いあふれる、シンプルにして唯一無二の味だ。
珈琲アロマ
住所:東京都台東区浅草1-24-5
TEL:03-3841-9002
営業時間:8:00~16:00
定休日:土日祝休
席数:カウンター15席
コーヒーは昔ながらのネルドリップ式で淹れ、ホーローポットから温めておいたカップに注がれる。その無駄のない動きに惚れ惚れ。カップはぽってりと分厚く、冷めにくい。
5. 名曲・珈琲新宿らんぶる/新宿三丁目
昭和25年に名曲喫茶としてオープン。地下に広々としたクラシカルな空間が広がる〈らんぶる〉に、唯一のサンドイッチメニューが登場したのは20年前。
「トーストしたロールパンを使ったシンプルなサンドイッチですが、具材はこぼれるほどたっぷり挟むのがこだわり。懐かしい味と言ってもらうことが多いんですよ」と、創業者の孫で店長を務める重光康宏さん。確かに、見た目も味も子どもの頃に食べたロールパンサンドを思い出す。喫茶店メニューは、そんなノスタルジックな気持ちにさせてくれるのも魅力だ。
名曲・珈琲新宿らんぶる
住所:東京都新宿区新宿3-31-3
TEL:03-3352-3361
営業時間:9:30~18:00
定休日:無休
席数:200席
赤い絨毯が敷きつめられた広い階段や大きなシャンデリア、クラシカルなテーブルと椅子が並ぶ様子はまるで劇場のよう。創業当時は、地下から地上3階まであり、400人を収容できたそう。
6. bouquet/馬喰横山
発想の豊かさとおいしさで人気のベーカリー、〈BEAVER BREAD〉によるカフェ。スペシャリテは、断面から琥珀色の黄身があふれる「ベーコンエッグのサンドイッチ」。具材は、阿蘇の自然豚ベーコンや黄身が濃厚な日光御養卵など、酸味が強いハード系のパンに負けないしっかりした味わいのあるものを厳選している。「ハーブソーセージとチリビーンズのホットドック」には軽いポテトバンズ、「マッシュルームのタルティーヌ」には国産小麦のバゲットと、具材に合わせパンも替わる。ベーカリー発らしいマリアージュを堪能したい。
bouquet
住所:東京都中央区東日本橋3-9-11
TEL:03-4363-0438
営業時間:9:00~17:00(16:30LO)
定休日:月火休
席数:20席
1ドリンク注文で〈BEAVER BREAD〉のパンも持ち込みOK。この春登場の新メニューにキッシュとクロックムッシュのどちらかが選べるプレート1,400円。
7. ampere 本の森ちゅうおう/八丁堀
昭島と荻窪に続き、3店舗目となる図書館併設のカフェ。空間設計事務所〈Puddle〉による爽やかな内装は〈本の森ちゅうおう〉という場所にもぴったり。
ショーケースにずらりと並ぶのは、断面の美しいコールドサンドイッチたち。ハムカツやオムレツなど具材たっぷりのサンドイッチが8種類ほど揃う。
図書館だけに、小説に出てくる食材を使った独自のサンドイッチも並ぶ。
施設6階には屋上庭園があり、誰でも自由に利用可能。テイクアウトしたサンドイッチを青空の下で食べるのもおすすめ。
ampere 本の森ちゅうおう
住所:東京都中央区新富1-13-14
TEL:03-6228-3511
営業時間:9:00~20:00(19:00LO)、日祝~17:00(16:00LO)
定休日:第3木休
席数:25席
Instagram:@ampere_honnomorichuo
京橋図書館と郷土資料館、多目的ホールなどを備えた複合施設〈本の森ちゅうおう〉の1階にオープン。