【日本橋エリア】週末は行列必至なお店も！馬喰横山、人形町、小伝馬町の注目店7軒 FOOD 2024.05.02

隅田川のそばに佇む〈旬華 なか村〉は、広東料理に軸足を置きながら、和の調理法を取り入れたコースでミシュランのセレクテッドレストランに選出。カウンターとテーブルのみの小体な空間ゆえ、中国料理の持ち味である調理中の音や香りもダイレクトに。昼でも事前に予約をすれば、夜と同様の料理を楽しむことができるのもうれしい。

全国のパン好きが訪れる東日本橋の〈BEAVER BREAD〉が日々の暮らしにブーケのような彩りを添えるカフェをオープン。サンドイッチやふわふわのポテトバンズを使ったホットドッグと並んで人気なのが、カスタードとホイップを合わせたクリームたっぷりのシュークリーム（450円）。ブロカントのインテリアが印象的な店内で、ドリンクとともに心落ち着く時間を過ごしたい。

レモンパウンドケーキ580円。生地にサワークリームを使い、爽やかな風味に。

日本の工芸品の魅力を広めるクラフトツアープラットフォーム〈Onland〉。全国のクラフトプロデューサーと提携し、時期ごとにさまざまな地域の器や食品、酒類などを販売。もし、好きな作家が見つかればその土地を巡るクラフトツアーへの参加もスタッフに相談することができる。商品は約1カ月半ごとに替わるのでこまめにチェックしたい。

多くの職人を輩出している築地の〈寿司清〉で20年修業を積んだ店主の腕前とおだやかな人柄に惚れ込み、通うリピーターも多数。凛とした空気が流れるカウンターのみの空間に背筋が伸びるが、堅苦しい雰囲気は一切なし。正統派の江戸前握りを昼はおまかせ8,000円で12貫前後提供する。江戸っ子の気風の良さと、テンポよく繰り出される握りをランチ時のみのお値打ち価格で堪能したい。

オープンして半年も経たずに予約が取りづらい人気店に。ワンオペで腕を振るう店主の坂田慎吾さんは、老舗スペイン料理店からモダンスパニッシュまで幅広く経験。地域性が豊かなスペイン料理の魅力がストレートに伝わる8,800円のコースには新鮮な驚きと口福がつまっている。5品が美しく盛りつけられたタパスや、「フィデウア」というパスタパエリアなど“郷土の味”に、シェフの静かな情熱を感じる。

パリで出張シェフやプライベートレストランのシェフとして働いた経験を持つパティシエの小山弘美さんが開いた店。生菓子や焼菓子はほぼひとりで作るため、営業は週3日に限定。週末は店のオープンに合わせて行列ができることもめずらしくない。国産の生乳を使用し、とろけるような口どけに仕上げたチーズケーキ（700円）や淹れたてのコーヒー（440円）はテイクアウトも可能。

点心ブームが続くなか、小伝馬町エリアにオープンしたのが、広島県の瀬戸田レモンと横島のうつみ潮風豚を使った「檸檬焼売」770円をはじめとした中華蒸し料理と、クラフトビールやワインを提供する角打ちスタイルのショップ。平日でも15時から営業と昼飲みにもぴったり。外苑前のワインショップで働き、日本やヨーロッパの産地を巡りながら造詣を深めたソムリエ兼マネージャーがワイン選びの相談にものってくれる。