週末デートは、浅草で人気グルメを楽しみたい! 【うな重・寿司・蕎麦】一度は訪れるべき、浅草エリアの老舗名店3選
FOOD 2018.06.14
古き良き老舗の名店がひしめく浅草。今回はうな重・寿司・蕎麦といった人気グルメが楽しめる、創業100年超えの老舗3軒をご紹介!週末デートは、浅草で伝統の味を楽しんでみては?
1.〈鰻 駒形 前川 本店〉
創業は文化・文政のころ。川魚問屋からスタートし、初代が鰻料理店に転じた。駒形橋の建設などで多少移動しているものの、場所はほぼ変わらず。
味の要は、200年注ぎ足しているタレ。関東大震災の際は大八車にタレ壺を載せて逃げたというほど代々で守られてきた。素焼きした後に蒸し、タレをつけて焼く鰻は、肉厚で驚くほど繊細。ふわふわな身の旨味を主役に、ふんわりと甘いタレの風味が後を引く。
2.〈弁天山美家古寿司〉
「冷蔵庫のない時代は必ず寿司ダネに仕事を施していた」と5代目の内田さん。古典的な江戸前寿司を握る同店では、マグロの醤油漬けからヒラメの昆布締め、アナゴの爽煮と、ほとんどの寿司に下ごしらえをする。
口に入れると、香りのいい山葵とダシを合わせた煮切り醤油のバランスがなんとも絶妙。一貫30gがベストと話すが、好みに合わせシャリは調整可。そんな大らかさが、長らく愛される理由かも。
3.〈江戸蕎麦手打處あさだ〉
穀物商から蕎麦屋に。「明治に製麺機が流行り機械化しましたが、人の手だからこそできるさじ加減がいいなと、手打ちに切り替えた」と8代目の粕谷さん。
表面を軽く炙ったやわらかな鴨にネギが香る。
そば粉は主に北海道や茨城から。毎朝店で挽き、風味と喉ごしを楽しめるよう粗挽きと細かく挽いた粉を配合する。この時季は、古くからある鴨南蛮を。舌触りのいい蕎麦は噛むほどに香りがふわり。特注の焼き節でとったツユがつるりと喉に運んでくれる。
(Hanako1144号掲載/photo : Shinichi Yokoyama text : Wako Kanashiro)