一歩足を踏み込めば、そこは異空間。 東京のディープスポットはここにあり。古き良き雰囲気がおすすめ。東京都内の【レトロ喫茶店】3軒
新進気鋭のお洒落なカフェももちろん良いけれど、昔ながらのちょっと昭和な雰囲気漂う喫茶店も、味があって楽しいもの。東京には、古くから愛される喫茶店がたくさんあるんです。一人でもデートでもくつろげること間違いなしのとっておき3軒をご紹介します。
1.地元民も外国人観光客もとりこにするサンドは必食。〈カヤバ珈琲〉/根津
大正時代からの民家を改修して営業を続ける〈カヤバ珈琲〉。実は12年前に一度閉業したのだが、創業者の家族や町の人の熱望を受け、2年後に再スタートした。
ふわふわのパンに、しっとりとした卵焼きが優しい「たまごサンド」500円は、再開後もメニューに並ぶ看板の品。近ごろは谷根千を観光する外国人にも大人気。コーヒーは〈フグレントウキョウ〉の豆を使用。
(Hanako1150号掲載/photo : Yoko Tajiri text : Kahoko Nishimura)
2.ネオンサインにときめく喫茶店〈喫茶YOU〉/東銀座
歌舞伎座の横で40年余り。歌舞伎役者から地元の人まで愛されている。
「オムライスランチ」1,100円は、2種の生クリームをブレンドし優しい甘みに仕上げたオムレツには、硬めに炊いたパラパラのケチャップライスが映える。具材を玉ねぎとベーコンに絞り、口当たりを邪魔しない。オムレツもライスも、さらさらと喉を流れてゆくかのよう。
フードは11:30から。ランチは15:00まで、15:00から「YOU飯セット」1,300円(税込)もあるので、夜も楽しみたい。
(Hanako1130号掲載/Photo:HAL KUZUYA text:Hiroko Yabuki,Hanako1150号掲載/photo : Yoko Tajiri text : Kahoko Nishimura)
3.街のみんなから愛され続けて60余年の喫茶店〈こゝろ〉/本郷三丁目
店名は夏目漱石の小説から。ご夫婦で切り盛りする喫茶店では、東大生のリクエストに応えたボリューミーなものが多々。もちろん、マスターこだわりのコーヒーも美味。
焼きそばや「ウインナーライス」などの庶民的なメニューと、昭和の味「クリームソーダ」をはじめ、フロート系などの幅広い飲み物を展開。「クリームソーダ」600円は、アイスの溶け具合が最高!
校舎の赤レンガと並木を望む2階の窓際席でのんびり過ごしたい。2階席を利用したい場合は、事前に電話で確認を。
(Hanako1150号掲載/photo : Michi Murakami text : Emi Suzuki)