京都で明るいうちから一杯!
ネオ居酒屋や老舗BARまで〈早酒OKなお店〉5選
最近の京都は早酒がブーム。夕方前に一杯やれるお店が増えています。しかも、ロケーションやコンセプトも個性派揃いなのが魅力的。
樽酒と蕎麦 VIBES
週に3日だけオープンする穴場で粋なバイブスあふれる立ち飲みを。
〈樽酒と蕎麦 VIBES〉は週に3日だけの営業ながら、13時開店で早酒に最適。元米蔵の重厚な建物を改装した空間は「樽酒と蕎麦」という渋めの二枚看板にふさわしい。店主の大橋太郎さんは伏見や北陸の酒蔵に勤めた経験を活かし、木樽で「これぞ」と思う酒を寝かせて味が乗ってきたところで提供する。木の香り馥郁たる枡で味わえば、お酒の新たな魅力に開眼しそう。樽酒に負けない存在感の十割手打ち蕎麦は、近所の老舗の昆布やお揚げなどを使った〝アテになる蕎麦〞。注文ごとに製粉から始める風味豊かな蕎麦がきも強く勧めたい。酒肴を調えるのは、太郎さん同様にお酒好きな妻の弓惠さん。所作も美しい和装姿でサーブされると、自然とこちらも背筋が伸びる。
かくして、ご近所さんも観光客も等しく同じ卓で飲み食いするうちに、外は明るくとも店内は徐々にゴキゲンなバイブスで満ちていく。最高の早酒時間だ。
樽酒と蕎麦 VIBES
住所:京都府京都市上京区三軒町48-9 催事蔵 つれづれnishijin内
TEL:090-2194-0706
営業時間:13:00~19:00LO、火~木のみ営業
席数:スタンディング8席
初めてならまずは「樽酒と蕎麦のセット」2,500円がおすすめ。選べる樽酒と蕎麦に、本日のアテ2品と軽いおつまみが付く。
発酵室 よはく
民家の一室で立ち飲み。初体験の酒と肴に出合う隠れ家的なネオ酒屋。
発酵食や日本酒に造詣が深い料理家・真野遥さんがオープンしたミニマムでディープな酒屋。民家の玄関先を酒販コーナーに、一室を北山杉の特注テーブルで相席する角打ち(立ち飲み)スペースとして開放。扱う日本酒は真野さんが特に愛着のある蔵元のもの。「発酵食とのペアリングを提案したい」と、各地の美味珍味や、京都の飲食店に依頼した肴を揃える。初心者からマニアまでを広く楽しませるセレクトで快く盃を重ねられるのが楽しい。隠れ家感満載のお店を、御蔭通の置き看板を目印にお宝探し気分で見つけてみて。
発酵室 よはく
住所:京都府京都市左京区田中里ノ前町56
TEL:なし
営業時間:11:00~20:00(角打ちは15:00 ~。土曜のみ11:00 ~)
定休日:日月休
席数:スタンディング8席
角打ちはお猪口やワイングラスで300円(45㎖)~。アテは10種前後500 円~。予約は不可。
GOOD morning RECORD BAR
高瀬川沿いのチルな空間で楽しむいい音、いい酒、おめかしドーナツ。
韓国でおなじみのレコードバーに惚れ込み、「京都にもこんな空間があったらいいのに」を形にした、オーナーの全敞一さん。京都で〈ピニョ食堂〉などの韓国料理店を展開する韓国文化の伝道師だ。バーほど敷居が高くなくクラブほど騒がしくない。そんなちょうどいいスタイルで、ソウルやファンク、韓国のシティポップなどを流し、ゆっくりくつろがせてくれる。お酒は自然派ワインや酎ハイ、眞露など。つまみは京都の名店コラボ中心で、特に人気ベーカリー〈kurs〉特製のドーナツはマストな一品。ワインと一緒にどうぞ。
GOOD morning RECORD BAR
住所:京都府京都市下京区真町90-7
TEL:080-7852-8337
営業時間:11:30~23:00LO 木、第3水休 14席
コーヒーやノンアルカクテルも揃う。週末にはDJ イベントを催すことも。2階にはT シャツなどのアパレル物販スペースを併設。
K36
京都市内を見渡す絶景とカクテルを楽しめるルーフトップバー。
広大で瀟洒なホテルの4階にあるルーフトップバー。京都市内から東山連峰をぐるりと一望できる見事なパノラマビューが圧巻だ。フロアは街なかの高級リゾートを思わせる洗練された雰囲気で、景色とともにカクテルや食事を楽しめる。お酒のメニューは京都が誇る名オーセンティックバー〈BAR K6〉オーナーの西田稔さんが監修。気分に合わせて、季節のフルーツを使ったカクテルや京都のクラフトジンで作るオリジナルのジントニックなどをチョイスしよう。軽くドレスアップして訪れるのがふさわしい、大人の早酒スポットだ。
K36
住所:京都府京都市東山区清水2丁目204-2 ザ・ホテル青龍 京都清水4F
TEL:075-541-3636
営業時間:15:00~23:00LO
定休日:不定休
席数:70席
雨天時は休業になるため営業状況は公式インスタで確認を。チャージ1,100円、サービス料10%が別途必要。
The Northern Lights Corner
街なかの喧騒を忘れさせるエアポケット的な名バー。
祇園で長年人気を誇る、〈ぎをんFINLANDIABAR〉の姉妹店。繁華街の真ん中にありながらも、花遊小路という路地に面しているため喧騒とは無縁。居酒屋や大衆食堂などが並ぶ京都屈指の昼酒エリアでは希少な本格派バーとして重宝されている。味わいや接客はオーセンティックバーのそれだが、雰囲気はほどよくカジュアル。それゆえ女性ひとり客も多く、初めてでも気負わずにお酒を堪能できる。お酒が弱い人用に、カクテルに近い味わいのモクテル(ノンアルコール)もスタンバイ。雰囲気や会話を肴に特別な昼下がりを。
The Northern Lights Corner
住所:京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町565-23 1F
TEL:075-746-4893
営業時間:14:00~23:30LO
定休日:無休
席数:20席
祇園で昼から抹茶カクテルなどを味わえる姉妹店〈CLASSIC TEA& COCKTAILS ぎをん新橋 何かしょう生庵あん〉もおすすめ。