歴代首相もうなる味。大阪の格式高い〈うどん〉店3選

FOOD 2023.08.28

大阪の味、出汁文化のシンボルにして筆頭といえる、うどん。今回は「粉もん」にまとめず独立ジャンルとして3軒をピックアップ。至福の出汁時間を楽しんで!

大阪の格式高い〈うどん〉店3選

歴代首相も愛した、なにわのレジェンドうどん〈川福 本店〉。

〈川福 本店〉「もちだいこ」

創業1968年。1階のカウンターの上にびっしり並んだ色紙は全て、この店のうどんをこよなく愛した日本の歴代首相の直筆なのがサプライズ。 深く、力強く、美しく響く出汁のおいしさも、シルキーな舌触りの麺も、まさになにわの至宝そのもの。餅入りのかき揚げを大根おろしとともにいただく、写真の「もちだいこ」1,080円ほか、多数のオリジナルを含むメニューは全80種。時間をかけて吟味したい。

二ツ星・高級日本料理店直営。品格高きおうどん〈おうどん 蓬〉。

〈おうどん 蓬〉「ひやしかけうどん」

南森町のミシュラン二ツ星日本料理店〈お料理 宮本〉の直営店として今年1月にスタート。福島の隠れ路地奥、白木のカウンターがまばゆいフロアは、割烹顔負けの高級感。ここではまず「料理屋の出汁と、店内自家製麺の良さを一番純粋に味わっていただける」という写真の「ひやしかけうどん」900円を。出汁も麺も目覚ましく優雅なセレブ味のうどんに、しみじみ心が洗われる。夜は和の単品料理が充実し、うどん居酒屋としても楽しい。

弾ける香り、響く滋味。大阪出汁文化の金字塔作〈き田たけうどん〉。

〈き田たけうどん〉「大阪つけ麺、すだちひやし」

天然真昆布、鰹節、メジカ節などの高級素材を通常の1.5倍量、贅沢に使う出汁は、目覚ましく澄みきった滋味と、ゴージャスな香り高さが異次元の知覚体験に。この一杯はまさに、出汁王国・関西の偉大な金字塔そのもの。国産小麦100%の麺も、繊細な舌触りが官能的。写真はすだちのスライスをたっぷり2個分使った爽快な「大阪つけ麺、すだちひやし」1,200円。すでに世界的人気で、連日開店30分以上前から、海外客の行列が。

photo : Kunihiro Fukumori text & edit : Mitsuhiko Terashita

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