パスタよりリゾット派、必見! オーダー必須の一皿。絶品リゾットをお目当てに行きたい、いま注目の3軒。
「メインはパスタよりリゾット派!」そんなあなたに是非行って欲しいのが、今回ご紹介する3店。お店のこだわりと料理人の腕が光る一皿は、オーダー必須です。
1.ガストロノミックな料理が一品からでもOKの気軽さ!〈Dʼêtraison〉/自由が丘
〈Dʼêtraison〉があるのは、駅周辺の喧騒から少し離れた坂の上。車も人も常に行き交うバス通りに面しているが、半年近く経って存在を知った近所の人もいるほど、さりげないたたずまい。「じわじわと時間をかけて、街になじんでいけたらいいですね」。すぐ隣の町で生まれ育ったオーナーシェフ・三田幸輔さんにとって、自由が丘は勝手知ったる土地。駅のそばではない場所を選んだのは、少しの間でも人混みから解放される時間を過ごしてもらいたくて。何よりも、1人用のメニューブックを用意していることこそ、「気兼ねなく1人でも食事をしてほしい」という、シェフの思いの表れだ。
自身の店を構える以前は、乃木坂の〈レストランFEU〉、銀座の〈ベージュ東京〉など、名だたるフレンチを経て、青山の〈ランベリー ビス〉で初代シェフを務め、コスパのよさが評価されるミシュランのビブグルマンにも選ばれた。料理の腕前は言わずもがな。その上で、「かっちりとしているのは性に合わない。おいしいものを食べたいだけ食べられる店に」と、選んだスタイルだ。ガストロノミックな料理を1人で食べるというハードルを取り去り、さらにどのメニューも1人用ポーションがあるなんて願ったり叶ったり!
料理はすべて夜のアラカルト、1人分のポーション。
(Hanako1143号掲載/photo : Kayoko Aoki, Michi Murakami text : Yukari Akiyama, Yumiko Ikeda)
2.国境を超えるモツのうまさ〈豚星〉/武蔵小山
武蔵小山のアーケードから徒歩2分。大きなガラス窓が目印のこちらのお店は、一見昔ながらの大衆居酒屋。
しかし、メニューは新進気鋭。新鮮なモツを使った串焼きだけでなく、イタリアンやフレンチの技法でモツを使いこなし、老若男女を問わず幅広い層が訪れる。
普通の大衆居酒屋では食べられない、豚尾のトマト煮込みのせリゾット800円も絶品。
(Hanako1121号掲載:Photo Shin-ichi yokoyama,text Mutsumi Hidaka )
3.恵比寿のフレンチ新名店〈336 ébisu〉/恵比寿
ひがき・こうじ/パリ7区のイタリアン〈L'inconnu/ランコニュ〉オーナーシェフ。佐藤真一シェフの〈パサージュ53〉の立ち上げからスーシェフを務め、15年独立。『Le Chef』誌の2016年最優秀新レストラン賞を受賞。
檜垣シェフのいた〈パッサージュ53〉はワインセレクションの質の高さでも評価は高く、当時同僚だったソムリエ山崎智隆さんが帰国して立ち上げたのが〈336 ébisu〉。「9 月にオープンしたばかりの初々しい新店です。ビストロ料理だけれど、素材を厳選して丁寧に作るフレンチ。
リュフ、フォアグラ、コンソメの贅沢リゾット」はニューオープンにしてすでに名店の品が漂う。今すぐ駆けつけたい恵比寿の穴場店。
(Hanako 1123号掲載/photo:Shiro Muramatsu(chefs), Hiro Nagoya(restaurants) text & edit:Chiyo Sagae)