日本で唯一のチョコレートジャーナリストがおすすめ! 市川歩美さんセレクト|最先端を行く人へ。今年のトレンドチョコ5選
バレンタインデーは日頃お世話になっている人へ、感謝の気持ちを伝える機会。トレンド好きの人にあげるなら、最新&話題のチョコレートを選びたいものです。日本でただ一人のチョコレートジャーナリスト・市川歩美さんに注目のチョコを教えてもらいました。
<ラウ>iro Soft(ボンボンショコラ)
京都のパティスリー&チョコレートブランド<ラウ>。多くのパティシエ、ショコラティエールは製菓材料としてクーベルチュールを仕入れてチョコレートを作りますが、このブランドは、ショコラティエールの高木幸世さんがご自身で現地に行き、厳選したコスタリカ産のカカオ豆から、チョコレート、そしてボンボンショコラまで作っています。近年は、こういったスタイルのブランドが少しずつ出てきました。高木さんが作るボンボンショコラは、独創的な世界観が魅力。南仏のラベンダー畑に夕日が沈む様子を表現した「ライラック」や、コートダジュールのターコイズブルーの海をイメージした「ターコイズ」など、高木さんが実際に見た風景をチョコレートに落とし込んでいます。
<ル・フルーヴ>ボタニー10
近年、良質な国産のフルーツやナッツなどを使ったチョコレートが続々と登場しています。<ル・フルーヴ>の上垣河大さんは、オーガニック農家で生まれ育ったショコラティエ。良質素材を使うのはもちろん、近年、動物性ミルクを使わないプラントベースのボンボンショコラを作り、注目されています。「ボタニー10」はカシューナッツミルクを使った「ヴァニーユ プラント」やトレーサビリティのカカオを使った「プラリネシトロン白小豆」、「オレンジュウォーターガナッシュ」などがラインナップし、プラントベースによるボンボンショコラの美味しさや、その新鮮なおいしさが発見できる逸品です。
ル・フルーヴ
www.koudaiuegaki.com
<ドゥブルベ・ボレロ>ボンボンショコラ・テ・ユイット2023
最近人気を集めているのが、チョコレートと紅茶のペアリング。チョコも紅茶も発酵の過程があり、複雑な香りを持ち合わせているため、ベストマッチしてとても美味しいです。そんなチョコと紅茶を、ボンボンショコラの一粒の中にマリアージュさせているのが、名店<ドゥブルベ・ボレロ>の「ボンボンショコラ・テ・ユイット2023」。チョコレートファンに絶大な人気のある渡邊雄二シェフが、紅茶や日本茶、中国茶などとチョコレートがいかにマリアージュするか、その可能性を追求して一つのボックスで表した、私個人的にも大変興味深い一箱です。
ドゥブルベ・ボレロ
https://wbolero.com
<リトルマザーハウス>イロドリチョコレート 生 おうか
<マザーハウス>によるチョコレートブランド、<リトルマザーハウス>。今年の新作は彩りが美しい生チョコレートです。途上国の可能性を形にするという<マザーハウス>のエシカルな理念を受け継ぎ、<リトルマザーハウス>のチョコレートもインドネシアのカカオ生産者の方をサポートするブランドの素材を使って作られています。「イロドリチョコレート 生 おうか」は春を感じる色彩が美しい一箱。心地よい渋みの抹茶と甘酸っぱいラズベリーのふたつの味わいを楽しめます。
リトルマザーハウス
https://www.mother-house.jp/little/
<ル・ショコラ・アラン・デュカス>2023年バレンタイン限定 ペピクール ミカン
パリの有名ブランド<ル・ショコラ・アラン・デュカス>が今年注目したのは、なんと日本産のみかん。日本素材、とあってぜひ注目したいところです。このブランドのチョコレートは私自身、すでに何度も味わっていますが、本当にハズレなし!この「ペピクール ミカン」も、みかんの風味がアーモンドのプラリネとガナッシュにマッチして、新鮮な驚きがありました。とても美味しかったです。新しいもの好きの方にはもちろん、クラシックなチョコレートがお好みの方にも、楽しんでいただける一箱だと思います。
ル・ショコラ・アラン・デュカス オンラインショップ
https://lechocolat-alainducasse.jp