緑と風に癒される空間。 【京都】新名所〈新風館〉の見どころをチェック!関西初の店舗、この場所でしか買えないアイテムが満載。

FOOD 2020.09.06

2020年の京都はいつもと違う景色が広がっている。ついついあれこれとお目当てを「回って」しまいたくなるが、今は少し俯瞰して京都を楽しむのはどうだろうか。今回は、待ちに待った6月のオープン以来早くも新たなランドマークとして存在感を増している〈新風館〉をご紹介します。そよぐ風が吹き抜ける、リノベされた空間です。8月28日(金)発売のHanako「しずかな、京都。」よりお届け。

京都のど真ん中で、緑と風に癒される。

新風館 京都

今の京都で、〝しずかに熱い〞場所といえばここ。〈エースホテル京都〉をはじめ、関西初上陸の〈CAFÉ KITSUNÉ〉や〈BEAMS JAPAN〉など話題のテナントが勢ぞろい。この場所でしか買えないアイテムも多く、お土産探しのついでにのぞいてみるにはぴったりのスポットだ。特筆すべきは、〈新風館〉の名の通り、心地よい風が施設内を常に流れていること。建物自体がオープンエアなつくりになっているため、外気が常に循環していることを実感できる。また、中庭の緑が美しく、デトックス効果も大。テイクアウトできる店やテラス席を設けている店もあり、より自然を身近に感じながら過ごせるのも魅力だ。京都らしいアイテムを探しながら癒される。商業施設での新しい過ごし方がここにある。

1.羅臼昆布とカカオ豆の驚きのコラボに注目。〈green bean to bar CHOCOLATE〉

〈green bean to bar CHOCOLATE〉京都

カカオ豆からチョコレートになるまでの製造工程を一貫して行う日本発のビーントゥバー・チョコレートメーカー。東京と福岡に続き、関西初の店舗が京都に。ガラス越しにディスプレイされたファッショナブルなパッケージが、道行く人々の足を止めている。世界最大のチョコレートの祭典で最高位を受賞した「ナティーボブランコ」ほか、おだしで知られる京都の〈うね乃〉とコラボした京都限定商品は大人気。お土産に購入する人多数。

日本伝統の食材とチョコレートの意外な好相性に驚くボンボンショコラ。特に〈うね乃〉とコラボした「Kombu Dashi」は、フルーティな酸味にふわりとだしが香る唯一無二の味。お茶とともに味わうことで、長く余韻を楽しめる。

〈green bean to bar CHOCOLATE〉
■075-741-7602

2.専用のおしゃれカップが映えるかき氷のTO GO専門店。〈お茶と酒 たすき 新風館〉

〈お茶と酒 たすき 新風館〉京都

祇園店で人気のかき氷を〈新風館〉の店舗ではテイクアウトに特化。容器もイチからデザイナーが考え、縄文土器をイメージした形をデザイン。撥水加工された銀紙を何層にも折り込んで作っているため、1つ1つ表情が異なるのもユニーク。ここだけで味わえるアルコールを使った「さけ氷」は、大人のゲストから大好評。見目麗しいビジュアルのまま中庭へと持ち出し、撮影する姿は、新たな夏の風物詩になりそう。

平安時代からあるといわれるかき氷。こちらでは仙台の純氷を使用。食べ進めると中からホイップと小豆が顔を出す「抹茶みつ」は、京都の宇治抹茶らしい濃厚な緑に注目。多い日は200〜300杯出る日もあるとか。

〈お茶と酒 たすき 新風館〉
■075-744-1139
■11:00〜22:00
■20席

3.自分でつくる世界でひとつの旅ノート。〈TRAVELER’S FACTORY KYOTO〉

〈TRAVELER’S FACTORY KYOTO〉京都

訪れたところや食べたものなど、思いのまま書き込むことで、自分仕様の備忘録や旅日記になる「トラベラーズノート」。京都店では“お隣さん”の〈エースホテル京都〉とコラボしたアイテムが購入できると話題だ。キャメルのカバー裏に配された手描き文字のロゴは、ホテル内のアートワークを手掛けた日本を代表する染色家、柚木沙弥郎氏によるもの。ホテルファンのみならずとも、つい欲しくなるギミックに富んだコレクターズアイテムだ。

リフィルの表紙は、市松模様をベースにしたオリジナルデザイン。ほかにステッカーも登場している。

〈TRAVELER’S FACTORY KYOTO〉
■075-241-3003

4.アートと植物のある空間でちょっと一服。〈(THISIS)SHIZEN〉

〈(THISIS)SHIZEN〉京都

館内でもひときわ存在感を放つ理由は、外からも目に飛び込んでくる巨大なオブジェ。実はこれ、“宇宙から降ってきた種子のついた物体”をイメージしたアート作品だそう。店内はそれを取り囲むように、茶屋、植屋というふたつのコンセプトが共存。ぜひ中央のベンチに腰を下ろし、お団子を食べながらひと休みを。まるで時空も国境もない、不思議な空間に迷い込んだ気分が味わえるはず。

オリジナルの苔玉は月に300個以上売れる人気商品。サイズも多彩でどれを選ぶか悩むのも楽しい。ドリンクやフードは“現代版茶屋”がコンセプト。ひと口サイズのおだんごは一服のお供に。

〈(THISIS)SHIZEN〉
■075-585-5226
■茶屋8:00〜23:00、植屋10:00〜19:00

〈新風館〉

中庭を挟んで左側は〈エースホテル京都〉。
■京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
■075-585-6611
■11:00〜20:00(飲食店は8:00〜24:00※店舗により異なる)無休
■禁煙

(Hanako1188号掲載/photo:Noriko Yoshimura text:Yoshie Chokki)

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