草加の商店街から奇跡を起こす。 週末にはフルーツサンド400個が売れていく〈フルーツパーラー 808〉へ。草加の商店街から奇跡を起こす。
FOOD 2020.03.07
出逢えること、その存在自体がまるで奇跡のように貴重なパン、というのもある。今回は週末にはフルーツサンドが約400個が売れていく〈フルーツパーラー 808〉へ。
週末には約400個が売れていく。草加の商店街から奇跡を起こす。
見目麗しいルックスが先行しがち、ではある。でも実はフルーツサンドの奥は深い。それはパンとフルーツのバランスが、想像以上に難しいから。どちらかを立てればどちらか立たず。まるで面倒な人間関係のようだが、池田さんいわく「この店は両者のバランスがいいですね。町の商店街の八百屋さんがそれを可能にしているのって、ある種の奇跡じゃないですか」。その言葉を確かめに店を訪れると、元気いっぱいに出迎えてくれたのはオーナーの長浜臣(じん)さん。
「こだわっているのは果物がもつうまみを最大限に引き出すこと。パンもクリームもそのために研究し尽くしました」と胸を張る。果物に関しては言わずもがな。追熟が甘ければ、パンを無駄にしてでも店頭には出さない。構想1年を経て完成したオープンサンドも、この冬デビュー。奇跡の連鎖はまだまだ続く。
〈フルーツパーラー 808〉
最大14種ものフルーツサンドが並ぶディスプレイは圧巻。ほかではお目にかかれない「紅天使」など、焼き芋サンドも人気。
■埼玉県草加市住吉1-5-271
■11:00〜18:00月休
■イートインなし
(Hanako1182号掲載/photo:Masanori Kaneshita tex&edit:Yoshie Chokki)