雑誌「Hanako」京都号の表紙に抜擢! 【京都】9/7~10まで!老舗高級和菓子屋〈とらや〉の「兎饅」、店頭で限定販売。
思わず写真に収めたくなる、Hanako京都号表紙の「兎饅」。その歴史は、なんと大正時代に遡るといいます。いつもモダンであり続ける〈とらや〉のほんとを追いました。
〈とらや〉、時代ごとの挑戦。
〈とらや〉のお菓子カタログである「菓子見本帳」は昔の菓子の姿を伝える、あんこ好きにはよく知られた存在。元禄時代から作られていて、現在、約40冊が残されている。〈とらや〉の「菓子見本帳」の集大成といえるのは、14代目店主が作ったもの。〈とらや〉のお菓子の絵1300点余りを画家に依頼し6冊にまとめた。その見本帳は今も現役で、お菓子作りなどに活用されている。表紙のモダンな姿の「兎饅」はこの大正時代の見本帳にすでに描かれているものだというのだから驚きだ。
このように時代ごとに「挑戦」を続ける〈とらや〉の始まりは室町時代後期の京都。後陽成天皇の時代から御所にお菓子を納め、明治時代を迎えると「天皇にお供」して東京へも「進出」を果たすのだ。
その後、平成になると京都御所近くの一条の店と菓寮(喫茶)を人気の建築家・内藤廣に設計を依頼し一新する。
そして昨年、〈京都四條南座〉内に新しく店舗をオープンした。
伝統的な劇場での演目に合わせたメニューや羊羹など、南座ならではの限定品を用意する。
祇園という京都を象徴する場所にある新店、喧騒を離れて静かに過ごせる穴場だと地元でも評判だ。
Check!「兎饅」を販売。
表紙で登場した紅白の「兎饅」(各486円・税込)が販売されます。通常は予約販売のところ、9月7日~9月10日の期間限定で、〈とらや 京都一条店〉〈とらや 京都四條南座店〉の2店舗に並びます。
※薯蕷饅頭「兎饅」は山芋を含みます。白皮は御膳餡(こし餡)、紅皮は小倉餡(つぶ餡)入り。
〈とらや 京都四條南座店〉/祇園四条
公演がある時は劇場から喫茶に入ることができる。かき氷、あんみつなど甘味で息抜きを。
■京都府京都市東山区大和大路四条下ル
■075-561-5878
■10:00~19:00 不定休
■30席/禁煙
(Hanako1176号掲載/photo : Yoshiko Watanabe)