一度は訪れたいかき氷の聖地。 夏限定!奈良〈氷室神社〉のユニークな献氷参拝で、ふわりと清らかなかき氷を。
FOOD 2019.09.04
ムーブメントの盛り上がりは、とどまることなく勢いづく全国のかき氷。そこには1,300年もの間、奈良で見守る氷室の守護神の存在がありました。
奈良・大和は氷業の守護神はじまりの地。
今から遡ること約1300年前の和銅3(710)年、春日山に氷の神・闘鶏稲置大山主命が祀られたことに始まる奈良の〈氷室神社〉。天理には飛鳥・藤原京の氷室の守護神である福住の〈氷室神社〉もあり、冬に氷池で作った氷を氷室に保存し、夏に宮中へと献上し続けた歴史を持つことから、広く氷業者の信仰を集めてきた。のちに奈良公園の中にある現在の場所へと移転。
毎年5月には氷柱が奉納される献氷祭が行われ、2014年からは、人気のかき氷店によるかき氷の奉納が行われる「ひむろしらゆき祭」も始まった。それは脈々と受け継がれる奈良の歴史の中に、氷とかき氷があると実感させてくれる祈願祭。
夏は、献氷参拝でふわりと清らかなかき氷を。
夏の間は参拝者がそれぞれかき氷を奉納する献氷参拝も可能で、こちらもほかにはないユニークなもの。様々なかき氷に出合えることのお礼を神様に伝え、しっかりお参りを。その後は、ふわりと清らかなかき氷を「おさがり」として味わおう。
〈氷室神社〉/奈良公園
献氷参拝の期間は6/16~9/15頃、配布時間は9:00頃~17:00頃。氷献灯は日没から21:00頃まで。近鉄奈良駅から徒歩約15分、奈良公園の中。
■奈良県奈良市春日野町1-4
■0742-23-7297
■参拝6:00~18:00(11~3月6:30~17:30)
■拝観料無料
(Hanako1176号掲載/photo : Norio Kidera text : Mako Yamato)