人気店のコラボかき氷も。 かき氷ラヴァー必見!奈良〈氷室神社〉のかき氷祭り「ひむろしらゆき祭」が、年々パワーアップ。
2014年に始まった、「ひむろしらゆき祭」。東京、名古屋、大阪、神戸、奈良のかき氷の人気店が多数参加し、年々盛り上がりを見せている。かき氷ファンなら、一度は行くべし!?
氷に縁が深い奈良で始まった「ひむろしらゆき祭」。
その昔、奈良の地には氷池、氷室があり、平城宮に献氷していたという。東大寺へと続く登大路沿いに佇む〈氷室神社〉では、いまも毎年、鯛と鯉の氷柱を供え、献氷祭が行われている。奈良は氷に縁が深い土地なのだ。その歴史を継ぎ、氷の街として発信したい。そんな思いで始まったのが、「ひむろしらゆき祭」だ。
荘厳な趣が味わえるかき氷祭り、その気になる様子とは?
2015年は、7月18日と19日に〈氷室神社〉で行われた。祈願祭は、奈良唯一の製氷業者である〈日乃出氷〉が、一般的な純氷よりさらに長い時間をかけて作ったという72時間純氷を奉納するところから始まる。
続いて、全国から集まった人気店が、その純氷で丹精込めてかき氷を作り、奉納。
かき氷が日本の伝統文化だと感じられる瞬間だ。いわゆるフェス的なイベントとは一線を画す、荘厳な趣が味わえるのは、この祭りならでは。
祈願祭が終わり、氷で煎茶を淹れる氷点前が行われると、いよいよお待ちかねのかき氷の提供が始まる。2017年からは、会場を境内から春日野国際フォーラム甍の別館に移動し、より多くの店が参加できるようになった。
2020年の開催日程をチェック。
〈氷匠ル・クレール〉〈ほうせき箱〉など、奈良を代表する店が参加するのはもちろん、人気店同士のコラボメニューがこの日限りで食べられるのも、この祭がかき氷ラヴァーを熱くさせる理由だ。2020年の開催は3月28日〜29日の予定。来年は氷の神様に会いに、奈良まで行ってみませんか。
〈氷室神社〉
5月1日に行われる献氷祭には全国から製氷業者が集まり、午後には拝殿で神社伝来の舞楽も行われる。「ひむろしらゆき祭」では、奈良市内だけでなく奈良県全体のかき氷ガイドを配布している。
■奈良県奈良市春日野町1-4
(Hanako特別編集『いつだってかき氷。』掲載/photo : Shinji Goda text & edit : Yuko Saito)