【ラフェデリース】まるでフランス?表参道の隠れ家レストラン
ある日、あの店のプレイリスト#2
雰囲気が良い・おいしい店には、心地のよい音楽も流れているはず。
"食のある場所"の、ある日のミュージックプレイリストをおすそわけしてもらった。
第2回目は知る人ぞ知る、渋谷キャットストリートの裏道にある隠れ家レストラン、ラフェデリース。
Spotifyのプレイリストを流し始めれば、あっという間にあの店気分に。ひと休みのお供に。
プレイリストのこだわり。「ここはフランス?と感じられるような、異国感を大切に」
ラフェデリースは、フランス・ブルターニュ地方の伝統ガレットやクレープを味わうことのできる、隠れ家的レストラン。真っ赤な壁が印象的な店内は、オーナーが蚤の市などで集めたというこだわりの小物やインテリアに囲まれている。食事は外のテラス席で楽しむこともでき、まさに東京のリトル・フランス。
そんなラフェデリースさんに、お店と音楽の関係、とっておきのプレイリストを教えてもらった。
「私にとっても音楽は、生活になくてはならないロマンを感じられる大切なもの。
だから、お店の空間やスタッフのリズム感をつくるのにも重要な存在だと思っていて『今日はこんな雰囲気の空気感にしたいな』とイメージして選曲すると、ちゃんとその通りの空間になるから不思議です。
朝お店をオープンするときに、まずはその日のスタッフのテンションに合うよう『今日はこれでいこう!』と確認。季節やその日のお天気、異国感、も大切にしています。実際にお店にゲストが入った後は、その日のお客さんの雰囲気に合わせて選曲を変更することもありますね。
秋は、jazzyな音が室内空間にもテラスにも食事にも自然に溶け込んでくれる気がするので、ランチには少しだけワインが飲みたくなるような音、Barney Wilenを。2枚目はピアノメインで優しくリラックス、甘いクレープとvin chaud(ホットワイン)に合わせたいGeorge Shearing。3枚目はディナーにしっとりと、といったイメージでStéphane POMPOUGNACのコンピレーションアルバムをかけます。
実はこのお店がオープンした2000年、フランスではこのStéphane POMPOUGNAC(ステファンポンポニャック)が手がけるHôtel costesのコンピレーションアルバムがトレンドに。現地のイケてるレストランでは、皆このコンピレーションを流していたとか。というわけでその頃から、ラフェデリースもディナーではこのアルバムを流しています。その当時の原宿には、パレフランセがあり、『ここはフランスか!』と100%錯覚できるオーバカナルのカフェがあったり、他にも時代を象徴する飲食店がたくさんありました。原宿に”France”というキーワードが今よりも色濃くあった時代。いまはそのどのお店も、ここ原宿には残っていません。そうなると、今残ってるラフェデリースの使命感を感じますね(笑)。あの頃の原宿を、無くしちゃいけないように気がしてならないので、当時の音楽も含めて受け継いでいきたいと思っています」