Hanako女子のお悩みをズバッと解決! 「【実録】これって痴漢!?被害にあったときはどうしたらいいの?」〜食いしん坊弁護士、そうこ先生のお悩み相談室〜

LEARN 2021.06.24

弁護士・菅原草子が、愛してやまない食の話とお役立ち法律情報、Hanako読者からきたお悩みを解決する連載。第16回は表参道で食べたちょっといいランチと、痴漢についてのお悩みをご紹介します。

今月の日常写真は、インタビューの撮影現場。「弁護士会」の活動です。弁護士は各都道府県にある弁護士会というものに登録することでお仕事ができるのですが、通常業務とは別に、弁護士会の会員としての活動もあり、市民の皆さんのために公益活動をしています。私は「東京弁護士会」(通称・東弁)の広報担当。東弁のWebやSNSで世の中に情報発信をしたり、著名人にインタビューをして会報誌に掲載したり、動画をYouTubeにアップしたりしています。個人的にインタビュアーはとても好き。何でも聞いていいですよ権をもらえた子どもの気持ちで、なんでなんで?攻撃ができるし、人の話を聞くのが好きな私にはありがたさしかない時間です。

今月の食いしん坊ご飯~表参道で上質なランチタイム編〜

外出の機会が減り、出費も減り、自分へのご褒美に貯金を回すようになった女性が増えているとか。ご褒美…?そこで注ぎ込む相手はブランドバックじゃない、ご飯である!
先日お邪魔した〈茶栖・金田中〉さん。どこにこんな逸材が!と言いたくなる、ビルの上に現れた開放感あふれる和モダンなお店。定番ランチは10種類以上のメインの中から好きなものを2つ選べます。鶏肉信者の私は焼鳥つくね丼と人気の寄せ鍋を。白米をぺろり完食しちゃう甘だれの焼鳥丼。野菜やあなごや諸々の出汁が優しい寄せ鍋(気付けばスープ飲み干してた)。デザートもおいしかったな〜白と緑の物体なのに桜餅の味がしたの!種類豊富だから何度も通う楽しみがあるし、コースも食べてみたい。緑の苔を見ながら深呼吸をして爽やかな時間を過ごせます。ちょっと良いお昼を楽しむって、なんだかすごく上質なことをしている気がして、気分があがる1日になりますよね。

今月のお悩み:「【実録】これって痴漢!?被害にあったときはどうしたらいいの?」(S.S.さん 自営業)

はい、S.S.こと菅原草子です。先日の帰り道のこと、正面からやって来た男性集団に路上で囲まれ、腕あたりをぶわわわっと触られるということがありました…。通学、通勤にほぼ電車を使ってこなかった私、「痴漢」とは無縁と勝手に思い込んでいました。その日も痴漢なんて思い至らず「気持ち悪かった~(泣)」としくしく眠りについて終了。自分のこととなると全然ダメです。そして痴漢=電車でお尻とか触られること、というイメージが強すぎる。でも!そのあと友人たちからも同様の経験談を聞いて、気付きました。そう、「路上でカラダに触れる」。これもいわゆる痴漢、犯罪なんです!
東京都の迷惑防止条例には「正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為」の1つとして、「公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること」をしてはならない!と明記されています。電車とか、お尻や胸なんていう限定はないんです。違反した人には【6月以下の懲役又は50万円以下の罰金】という刑罰が!また触れられた部位や行為態様などによっては強制わいせつ罪にあたることもあり、その場合の刑罰は【6月以上10年以下の懲役】。痴漢はそれだけ重い犯罪になります。
女性がやられっぱなしでは悔しいじゃないか!と思った私は、路上痴漢に遭遇した場合、どうすべきなのか警察に調査に行ってきました。警察によれば…

【1】何よりもその場ですぐに110番!とのこと。現行犯に勝るものはない、近くの交番から警察に駆け付けてもらうべく、状況説明をしましょう。
【2】とはいっても逆ギレされたら怖いし、その瞬間は気が動転しますよね。そのときは加害者と離れてからでも通報を。加害者を見失う場合に備え、服装など容姿の特徴を記憶しておくことが大事です。できるなら写真などを撮ってあると捜査にとって有益、ということでした。実は路上にはみんなも知らないような場所に防犯カメラがついているらしく(!)、その映像から加害者を特定できる可能性もあります。
【3】触れられたカラダや洋服などは洗わずに、そのまま警察署に行く。現代の技術は進歩しているもので、付着した皮脂を採取して証拠としてくれることもあるそう。私は帰ってすぐゴシゴシ洗ってしまいました…。
なお、被害相談をした場合、刑事手続だけでなく、事件と同じ時間帯に現場を見回りをして予防策も取ってくれるそう。常習犯の可能性もありますからね。1人で警察と話すのが心配なときは、そうこ先生が一緒に行きます!

痴漢って本当に迷惑極まりない。みなさん、他人に触られる筋合いなんてないですよ。酔ってるから仕方ない、なんてこともないんです(私も自分のこととなるとそう考えがちだったので反省)。被害を申告して、然るべき処罰をしてもらいましょう。その1つ1つの行動が、次の被害を防止することにつながるので。

結論:「痴漢許すまじ!1人1人が警察に相談することで、新たな被害者を生まないようにしましょう」

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