期待を超える充実度!初心者でも楽しめる、 アートの島「直島」のおすすめスポット7選
瀬戸内国際芸術祭への旅の始まりに訪れたいのが、芸術祭の初期から重要な舞台のひとつとなっている直島。1992年の〈ベネッセハウス ミュージアム〉の誕生以降、〝現代アートの聖地〞と呼ばれ、〈地中美術館〉〈李禹煥(リ・ウファン)美術館〉、そして2025年5月には〈直島新美術館〉と、アート鑑賞の柱となる大規模な施設が続々と完成。直島の自然と呼応する、これらの安藤忠雄建築を巡るだけでも、濃密な体験になる。また、本村(ほんむら)エリアに点在する空き家などを改修して作品化した「家プロジェクト」も、1998年からスタートして全部で7軒に。小道沿いに古民家が連なる静かな街並みを歩きながら、歴史と記憶に触れる時間は、なんとも豊かだ。
玄関口の宮浦港へは、高松から瀬戸内海の真っ青な海を眺めつつ、フェリーで約50分、高速旅客船なら約30分。島自体はコンパクトで、フェリーターミナルのある宮ノ浦と、本村エリア、ベネッセハウス周辺の主要3エリアを、バスやレンタサイクルを利用して行き来できるのも便利。自然とアートが融合する島で、感性を研ぎ澄ます旅のひとときを過ごしたい。
1. Ring of Fire –
ヤンの太陽 & ウィーラセタクンの月 Solar
ヤン・ヘギュ、アピチャッポン・ウィーラセタクン(2024年)

香川の灯籠をモチーフにした彫刻が太平洋を囲む火山帯の動きと連動し、地中の出来事を光や振動、音で伝える。


ヤンの太陽 & ウィーラセタクンの月 Solar(昼)
住所:本村エリア
営業時間:10:00~16:00(10月1日~2月末日 ~15:00)最終入館
定休日:月休(祝の場合、翌日休)
鑑賞料:窓口購入700円
2. 直島銭湯「I ♥湯」(2009年)

銭湯として入浴もできる、大竹伸朗(しんろう)の作品。外観のタイル画から中の風呂絵、トイレの陶器まで、隅々に作家らしい立体的なコラージュが施されている。2009年のオープン以来、直島のシンボルとして人気の展示。
住所:宮ノ浦エリア
営業時間:13:00~20:30最終受付
定休日:月休(祝の場合、翌日休)
鑑賞料:窓口購入660円
3. 地中美術館(2004年)

2.2mの球体を中央に置いたウォルター・デ・マリアの作品「Time/Timeless/No Time」。
景観を守るため、建物を地下に埋設。設計は安藤忠雄。ウォルター・デ・マリア、クロード・モネ、ジェームズ・タレルの3人のために設計した空間に作品が恒久展示されている。
住所:ベネッセハウス周辺
営業時間:10:00~16:00最終入館
定休日:月休(祝の場合、翌日休)
鑑賞料:窓口購入平日2,800円(土日祝3,000円)
4. 家プロジェクト「角屋」(1998年)

築約200年の建物内に宮島達男の作品が。プールに配置したデジタルカウンターは島民125人が参加し速度を設定した。
住所:本村エリア
営業時間:10:00~12:00、13:00~16:30
定休日:月休(祝の場合、翌日休)
鑑賞料:ワンサイトチケット 窓口購入700円
5. 家プロジェクト「護王神社」(2002年)

地下の石室と本殿をガラスの階段で結ぶ、杉本博司設計の神社。石室の出入り口からの景色にも作家の思いが感じられる。
住所:本村エリア
営業時間:10:00~13:00、14:00~16:30
定休日:月休(祝の場合、翌日休)
鑑賞料:ワンサイトチケット 窓口購入700円
6. 瀬戸内「 」資料館(2019年)

2019年から実施している瀬戸内海の景観・風土・民俗・歴史などを調査、展示する下道基行(したみちもとゆき)のプロジェクト。「 」内には都度展示タイトルが入る。
住所:宮ノ浦エリア
営業時間:13:00~16:30最終入館
定休日:月~金休
鑑賞料:窓口購入520円
7. ベネッセハウス ミュージアム(1992年)

美術館とホテルが一体化した、安藤忠雄設計による施設。アーティストが直島の自然と向き合い、滞在制作した作品も。
住所:ベネッセハウス周辺
営業時間:8:00~20:00最終入館
定休日:無休
鑑賞料:窓口購入1,500円
サムネイルおよびトップの画像クレジット Chichu Art Museum Photo:FUJITSUKA Mitsumasa




















