どんな願いも叶うし、お腹も満足!富士山の絶景の中で巡る開運グルメ旅

東京駅から1時間で到着。富士山がお出迎え

東京駅から東海道新幹線に揺られて約1時間。ノートパソコンを広げて、ちょっと仕事をしていたら、あっという間に到着。まだコーヒーも飲み終わっていない近さに驚いた。
車で移動中、車窓から窓枠に収まり切らんばかりの大きな富士山が見えた時は、やっぱり当たり前に感動した。富士山がずっと見守ってくれている街、とても良い。
富士山・海・松のコラボレーションが美しい「三保松原」

まずはたっぷり富士山を堪能したいから、世界文化遺産である富士山の構成資産である景勝地「三保松原」を散歩してみることにした。
潮風が穏やかで、とても気持ちがいい。

約5kmの海岸線に推定3万本の松が生い茂っている。富士山と松原、海の織りなす風景は、言うまでもなく絶景で、活力をもらえるパワースポットだった。
1,159段の階段を登る価値がある「久能山東照宮」へ

続いて、静岡県で唯一、建造物で国宝に指定された、徳川家康公を祀る1617年創建の神社「久能山東照宮」(くのうざんとうしょうぐう)へ向かった。
出世運・勝負運・家内安全など、天下統一を果たした家康公にあやかったご利益があると言われている。

海を一望しながら5分で着くロープウェイもあるが、今回は家康公への敬意を表し、歩いて向かうことにした。

表参道の入り口にある石鳥居から階段を数えると、なんとその数1,159段。「いちいちご苦労さん」という語呂合わせで親しまれている、鬼の階段だ。試されている気がした。

蛇行した石畳の階段を登ること約10分、夕焼けに照らされた海と街を見下ろせる場所まで到達。

振り返ると、あまりにもその光景が美しすぎて心が揺さぶられた。初めて来たのに、なぜか懐かしい気持ちが込み上げてくる。多分、エモいってこういうことなんだろう。

ようやく拝殿に着いた。1,159段登った者にしか味わえない達成感だ。しっかり参拝して帰ろう。

帰り道、もう一度感動したくなって、階段へ。個人的には、久能山東照宮のなかでこの階段からの眺望がいちばんの見どころだと感じた。苦労して登る価値は十分にあった。
久能山東照宮限定の甘じょっぱいお土産

帰りに、ここでしか買えない、久能山東照宮参拝記念の「家康公あんおかき」を購入。歌舞伎揚のようなさっくりした揚げせんべいに、こし餡が挟まっている。あんこ好きはマストバイだ。
ロープウェイ乗り場にしかおいてないので見逃さないように。
address:〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390
tel:054-237-2438
全て参拝すれば万願叶う!七社からなる「静岡浅間神社」
続いて訪れたのは、七社の神社からなる「静岡浅間神社」(しずおかせんげんじんじゃ)。
あらゆる神が祀られていることから、様々なご利益があるとされ、全て参拝して回ると「万願叶う」と言われている。

漆塗りの名産地としても有名で、静岡浅間神社の三本社の内の「神部神社」(かんべじんじゃ)、「浅間神社」(あさまじんじゃ)の共通の拝殿である「大拝殿」(おおはいでん)は漆塗りの神社の建築で日本一の高さを誇るそう。

こんなに1エリアに集中して神社が創建されているのは珍しい。

またしても傾斜のきつい階段が。やっぱりこの旅で、何か試されている気がする。

無料で御朱印札が配布されているので、全て参拝してスタンプを押そう。
これで商売繁盛、家内安全、厄除開運、出世開運、勝負運、安産・子授け、夫婦円満など、とにかく全方位的に願いが叶う。こんなコスパがいい神社、行くしかないだろう。
address:〒420-0868 静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
tel:054-245-1820
海の幸を存分に味わう、こぼれ飯ランチ
1万歩以上歩いたところで、お待ちかねのランチタイム。冷凍マグロの水揚げ量が日本一の静岡市、やっぱりマグロを食べないわけにはいかない。

やってきたのは、マグロをメインにさまざまな海鮮料理店が並ぶ「まぐろ館」。今回はまぐろ館内の「大間新栄丸」へ。

頼んだのは二度見必至の「こぼれ飯」(税込3,300円)。

マグロの赤身に中トロ、サーモン、生しらす、釜揚げしらす、イクラ、タマゴが酢飯にこれでもかと盛られている。
そのどれもが新鮮で、身もぶりっぶり。箸が止まらないおいしさ。インパクトに負けないクオリティだった。
address:静岡県静岡市清水区島崎町149 河岸の市 まぐろ館
tel:054-352-7833
※営業時間は店舗により異なります。 営業時間は直接お店へ確認してください。
静岡市民のおやつ「静岡おでん」、静岡市の名茶アフタヌーンティーで小休憩
ここでおやつが食べられる休憩処も紹介したい。
おやつ①「静岡おでん おがわ」
街の至るところにある「静岡おでん」。駿河湾で水揚げされる豊富な魚介類を使った黒はんぺんなど独自の練り物と、牛すじなどを煮込んだ黒いスープが特徴だ。

静岡市民はおやつ感覚でおでんを食べる風習があり、我々もおやつは別腹として向かった。


小上がりのお座敷もあり、まるで実家のようにくつろげるアットホームさとノスタルジックさに包まれている店内。
タラのすり身に油揚げを巻いた練り物「しのだまき」が、むっちりした食感で個人的にベストだった。
address:静岡県静岡市葵区馬場町38
tel:054-252-2548
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜
おやつ②「お抹茶 こんどうの食堂」
甘いおやつが食べたくなったら、日本茶インストラクターの大将が手がける「お抹茶 こんどうの食堂」の和のアフタヌーンティーを。静岡といえば外せないお茶を、五感で楽しめるのだ。


「淹れた時に黄色っぽいのが浅蒸し茶で、シャッキリした口当たりだけど、しっかり苦味もあって香味深い。緑色っぽいのが深蒸し茶で、まろやかな味わいが特徴。どのお茶もシングルオリジンだから、茶葉それぞれの個性やスイーツとのペアリングをお楽しみいただければ」と、大将。
お茶に造詣が深い大将の、お茶にまつわる奥深い話を聞きながら、極上の一杯を堪能する優雅な時間を過ごせた。
address:静岡県静岡市葵区常磐町2丁目4−5 エンブルコート常磐1F
tel:090-8130-1274
営業時間:ランチ 11:30〜14:00(LO13:30)/ディナー18:00〜22:00(LO21:00)
定休日:木曜、第3水曜
料金:アフタヌーンティー1名税込2,970円
備考:完全予約制。創作和食店なので、アフタヌーンティー以外にも静岡の魅力が詰まった定食やコースも用意。
名物のもつカレー煮込みはマスト。夜はハシゴ酒を楽しもう
さんざん食べ倒したが、静岡市は夜もおもしろいと聞いたのでグルメ探索は外せない。
ハシゴ酒①「金の字 本店」
一軒目に伺ったのは、静岡市の新定番グルメが食べられるという「金の字 本店」。味わい深い佇まいながらも、店内は清潔感があり、女性1人でも入りやすい。

ここの名物が「もつカレー煮込み」(1本210円)だ。早い時は、開店1時間で売り切れてしまうそう。

コクがある濃厚な大人味のカレールーにたっぷり浸かったもつ焼きを、キンキンに冷えたビールで流し込む。あまったルーはバケットに染み込ませて、余すことなくいただいた。
address:静岡県静岡市清水区真砂町1−14
tel:054-364-1203
営業時間:17:00〜21:00
定休日:日曜
備考:要予約
ハシゴ酒②「静岡おでん 愛ちゃん」
静岡市の夜の定番といえば、「青葉おでん街」。ここを楽しまずして静岡市を語れないと言っても過言ではない。

この通りに軒を連ねるどのお店もこじんまりとした静岡おでん屋で、地元の人と肩寄せ合ってカウンターで飲む距離感が、またいい。

この中でも、初めて青葉おでん街を楽しむなら、ご夫婦が営む「愛ちゃん」がおすすめ。しっかり構ってくれるので、地元の人や常連さんとのコミュニケーションを楽しみたい人にはうってつけだ。良心的価格で、安心して飲めるのも嬉しいポイント。
address:静岡県静岡市葵区常磐町2丁目3−6
tel:054-252-3358
営業時間:16:30〜0:00
定休日:水曜、木曜
お土産には、非常食にもなる「缶詰」をチョイス
旅の締めくくりは、お土産ショッピングを。

静岡市は缶詰の流通量が非常に多く、とりわけマグロやカツオの缶詰の生産量は全国トップクラス。あの「シーチキン」で有名な食品メーカー「はごろもフーズ」も静岡市に本社を置いている。
缶詰は1缶あたり200〜500円程度で購入できるから、お土産にぴったり。日持ちもするから非常食にも最適だ。
address:静岡県静岡市清水区入船町13-15
tel:054-354-3360
営業時間:10:00~20:00
HP:https://www.dream-plaza.co.jp/shop/1570/
静岡市は都心からのアクセスが良く、気候が穏やかで、差し込む日の量もたっぷりで、いつでも富士山が私たちを見てくれているパワースポットだ。たっぷり英気を養ったこの旅の思い出を語りながら、お世話になっているみんなに缶詰を配りたいと思う。