昭和レトロ感満載!一度は宿泊すべき〈ホテル サンハトヤ〉の魅力7つ
かい・みのり/旅、散歩、手土産、クラシックホテルや建築などを主な題材に書籍や雑誌に執筆。著書に『一泊二日 観光ホテル旅案内』(京阪神エルマガジン社)、『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)など。
まだ海外旅行が一般的でなかった昭和の高度経済成長期に、全国の温泉・観光地に次々と誕生した大型観光ホテル。テーマパークのように遊興施設が充実し、家族・新婚・社員・団体旅行の行き先として連日人であふれ返った。昭和50年に伊豆の海岸線沿いにできた〈ホテル サンハトヤ〉もそのひとつ。山側に立つ姉妹館〈ハトヤホテル〉とともに、内装や浴場、催しからお土産まで、昭和風情を楽しめるレトロモダンなホテルとして、幅広い世代から再び注目を集めている。
まず異彩を放つのが、浴槽前の大水槽に、あじ・たい・サメと近海の魚が悠々と泳ぐ海底温泉「お魚風呂」。大きな海亀は創業時からの古老で、御年50歳以上。竜宮城へ迷い込んだような、どこかシュールな光景だ。
もうひとつ、海外のナイトクラブを思わせる華やかなレストランシアターでの夕食もここならでは。きらめく舞台で繰り広げられる「音と光のレーザーショー」を観賞し、新鮮な魚介類を用いた和食膳を味わえる。フィナーレで、ハトヤグループのCM音楽に合わせて舞台に本物の鳩が現れる演出に拍手喝采。平和の使者・鳩ずくめの空間で、身も心もじんわりと温まる。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その1. 湯船と水槽が隣接! 大浴場でお魚観察。
海底1,000メートルから汲み上げる天然温泉を利用した海底温泉「お魚風呂」。大きな水槽で泳ぐ魚は近海で獲れたものを地元の漁師さんが届けてくれるそう。露天風呂もある。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その2. 館内で鳩のモチーフ探し。
絵画や置物と、客室などのいたるところにちりばめられた鳩のモチーフを探して、館内巡りするのも楽しい。リアルなものからキャラクター化されたものまで表情はさまざま。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その3. レストランシアターできらめくレーザーショー。
夕食は昭和の風情が残るシアター付きのレストランで。「音と光のレーザーショー」を観ながら食事を楽しめる。期間限定で、歌謡ショーやマジックショーが開催されることも。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その4. 冬限定の釣り堀で小魚釣りを体験。
冬季は屋外プールが、海水を入れた釣り堀に変身。餌・釣竿代は500円。発泡スチロールの箱も販売しているので、あじなどの釣り上げた小魚は持ち帰りできる。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その5. 売店でホテル土産選び。
ハトヤサブレ12枚入り1,680円や、手ぬぐい770円など鳩をデザインしたオリジナルのお土産が、2階のショッピングセンターで購入できる。手提げ袋のデザインも愛らしい。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その6. スナックで夜のひととき。
夜空のような電飾が彩る「カラオケホールエメラルド」で、楽しい夜の続きをどうぞ。メニューはお酒に限らずクリームソーダなども。地下の「スナック鳩止場」は貸切時の営業。
ホテル サンハトヤの楽しみかた その7. シャトルバスでハトヤホテルへ。
相模湾を見晴らす高台に立つレトロモダンな建築の姉妹館〈ハトヤホテル〉も必見。宿泊者用の無料巡回バスがあり、双方の温泉施設が利用できる。
住所:静岡県伊東市湯川堅岩572-12
TEL:0557-36-4126
部屋数:全191室
宿泊費:1泊2名1室・1名19,950円~(2食付き)
海底温泉ほか水着で入る温泉プール「古代ビーチ」も楽しい。日帰り入浴も。