『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋のモデルになった宿〈積善館〉 (四万温泉)
『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋のモデルになった宿〈積善館〉 (四万温泉)
TRAVEL 2025.01.20
タイルとアーチ窓がキュートな洋風風呂を持つ群馬県四万温泉の積善館を紹介します。
text_Eto Katagiri
【四万温泉】積善館
創業は元禄7年。草津温泉で湯治をした後の仕上げ湯として長らく愛されてきた四万温泉に〈積善館〉はある。タイル張りの床に石造りの浴槽が並ぶ「元禄の湯」は、昭和5年に建てられたもの。当時最先端だった洋風建築のテイストを取り入れ、脱衣所と浴室の区切りがない特徴的な造りも昔のままだ。浴室の横には小さなアーチ型の扉があり、中には一人分の小さなスペースが。これは温泉のルーツとされる「蒸し湯」で、椅子の下に源泉が流れていてミストサウナのように利用できる。アーチ型の窓から差すやわらかな光とともに、ノスタルジックな入浴タイムを味わおう。
赤が映える趣ある佇まい
温泉や客室もさることながら、赤い欄干とクラシックな外観にもグッとくる。『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋〈油屋〉のモデルの一つになったといわれるのもうなずける。
information
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:0279-64-2101
部屋数:全52室
宿泊費:1泊2名1室・1名10,450円~
飲泉も可。胃腸の働きが活発になり、冷やして飲むと便秘も改善されるとか。