【雲仙温泉】アールデコ調の大浴場にうっとり。クラシカルな〈雲仙観光ホテル〉

【雲仙温泉】アールデコ調の大浴場にうっとり。クラシカルな〈雲仙観光ホテル〉

TRAVEL 2025.01.20

浴槽も建物もノスタルジックな長崎県雲仙温泉の雲仙観光ホテルを紹介します。

photo_Yuji Ono　text_Hanako

【雲仙温泉】雲仙観光ホテル

木立を抜けると悠々とそびえ立つ、スイス・シャレー様式の建物。〈雲仙観光ホテル〉が誕生したのは昭和10（1935）年。雲仙が国立公園に指定された翌年のことだ。時代に合わせて内部のデザインは変化していったが、2004年から4年かけて、「新しく、ノスタルジア」をコンセプトに改修。以来、そのクラシックな雰囲気が宿の看板になった。大浴場も改修時にリニューアル。

白い貝殻のような曲線が映えるドーム型天井、幾何学模様のタイルやステンドグラス……。美しい意匠に囲まれた入浴は、違う時代にタイムスリップしたような特別な時間になるはずだ。

世界観を楽しむ部屋

部屋に入ると目に飛び込むのはウィリアム・モリスの優美な壁紙。アールデコ調の調度品や猫足のバスタブなど統一された世界観は居心地がよく、一人で数泊していく客も。

重厚なロビー

花柄の絨毯（じゅうたん）が敷き詰められた階段や赤いビロードのカーテンなど、ノスタルジックな意匠に心が躍る。「第二の家として過ごしてほしい」と、「お帰りなさい」と迎えてくれる。