【青森】奥入瀬渓流や十和田湖とともに楽しみたいアートスポット3選
1. 十和田市現代美術館
十和田のまちを歩いて現代アートにどっぷりと浸かる。
この旅でまず目指すのは、市のシンボルロード、官庁街通りにある〈十和田市現代美術館〉。西沢立衛(にしざわ りゅうえ)が設計した大小さまざまな白い箱は、ひとつひとつが展示室になっていて、大きなガラス窓から中の展示を見ることができる。さらに、館外展示や、向かいの広場、道端、商店街などに点在するアート作品が、美術館とまちの境界を曖昧にする。
そんなアートのまちを存分に散策したら、車で30分ほどの場所にある〈星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル〉へ。ここでは、岡本太郎が手がけた2つの暖炉に出合える。ロビーで迎えるのは高さ約8・5mの大暖炉《森の神話》。西館のパブリックエリアへ進むと、岡本の遺作となった高さ約10mの《河神》もそびえる。冬になれば、奥入瀬渓谷は純白に雪化粧がされる。荘厳な暖炉の炎で暖をとりながら窓の外の自然のアートを眺めるもよし、冬限定の氷瀑(ひょうばく)の露天風呂に浸かり、旅の疲れを癒すもよし。格別の滞在となりそうだ。
草間彌生や奈良美智(なら よしとも)、オノ・ヨーコなど、アート好きでなくても知っているような有名作家から、塩田千春(しおた ちはる)にレアンドロ・エルリッヒといった近年の現代アートシーンを牽引するアーティストらの作品も集まる〈十和田市現代美術館〉。ここを基点にストリートファニチャーを辿っていくと、鈴木ヒラクの壁画が目を引く〈十和田市地域交流センター とわふる〉や、隈研吾建築の公共施設、店内に20点以上の現代アート作品を展示する〈松本茶舗〉などがまちに点在。さらに三小通りを進むと、美術館のまちなか常設作品、現代アートチーム・目[mé]の《space》がある。
ぐるりと回るだけなら徒歩で約30分。まちなかで気軽にアート散歩をしよう。
住所:青森県十和田市西二番町10-9
TEL:0176-20-1127
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:月休(祝は開館、翌火休)、年末年始休ほか臨時休館あり
観覧料:1,800円
2025年3月23日まで、ベルリンを拠点に活動するアーティストの企画展「谷中佑輔 弔いの選択」を開催。新作のインスタレーションや彫刻などを発表。
2. 松本茶舗
お茶や道具と一緒に現代アートが並ぶ。
1908(明治41)年創業の老舗茶店。ヴェネチア・ビエンナーレ2024出展作家、毛利悠子の《モレモレ ヴァリエーションズ》や、美術館の常設展示作家、栗林隆の《Inseln Chaho》 、チェ・ジョンファの《JAPAN》をはじめ、店内外に20点以上の現代アートを展示している。
住所:青森県十和田市稲生町17-5
TEL:0176-23-2138
営業時間:9:30~19:00
定休日:無休
3. 十和田市地域交流センター とわふる
まちを飛び出したホワイトキューブ。
大中小のギャラリーと多目的室、中庭があり、市民がイベントや展示に利用できる施設。藤本壮介が手がけた建物の外壁に描かれているのは、環状列石と惑星の軌道をテーマとした、鈴木ヒラクによるドローイング《光と遊ぶ石たち》。カフェも併設。
住所:青森県十和田市稲生町16-1
TEL:0176-51-320
営業時間:19:00~21:00
定休日:年末年始休