ひとりで旅しやすい国は? 役立つアイテムは? ひとり旅のお悩み相談室|まろが行く、ひとりホテルのすゝめVol.19
ひとり時間の楽しい過ごし方を提案するメディア「おひとりさま。」(@ohitorigram)をInstagramを中心に運営。年に200泊以上ひとりホテルステイをし、その圧倒的な経験に基づいた情報発信が人気を博している。6月には初の自著「おひとりホテルガイド」を出版。原案の漫画「おひとりさまホテル」は4巻まで好評発売中。ハナコラボパートナー。
やってみたい! とは思うけれど、何かと心配で不安なことが多いひとり旅。そんなお悩みや疑問に、私まろが答えました。ひとり旅がさらに楽しくなるTIPSもありますので、ひとり旅好きの皆さんも良かったらご覧ください。
〜国内旅行編〜
Q.宿を選ぶ時の基準は?(基本は1名1室のところを選んでいますか? そうでないところは、2名分の金額を払っているのか気になります)
ずばり、自分が“ひとりで泊まっていること”が想像できるお宿を選んでいます。写真を見て、お部屋で寛いでいるわたし、お食事処で料理を味わうわたし…と、そこで過ごす自分をひたすら妄想するんです。それでワクワクしたら、泊まろう! と思っているので口コミなどはあまり見ていません。
そして、「ここにひとりで泊まってみたい」という自分の気持ちを一番に優先しているので、2名分の金額を払っていることも多々あります。誰かと、ではなく「この部屋を独り占めしたい!」と思って泊まるので、個人的には2名料金であることもあまり気になりません。
それでも勿体無いように感じると思う人もいると思うので、そういう場合はひとり部屋・プランがあるところを選ぶといいと思います。拙著『おひとりホテルガイド』にもそんなお宿をたくさん掲載しているので、良かったらご覧ください!笑
Q. ひとりでも入りやすい飲食店の選び方は?
私は、カウンター席があるところだと入りやすいなと感じます。特にオープンキッチンのタイプで調理している様子が見られると、食事を待っている時間も手持ちぶさたにならず、ワクワクしますね。
人目が気になるという方は、コアタイムを避けて開店直後など早めの時間に行くのがおすすめ。お店自体も混雑しておらず、比較的ゆったりしているので居心地がいいはずです。
また、事前にネット予約ができれば、ひとりでも来店可能か簡単に確認ができます。そこでひとりで予約できるなら、お店側もウェルカムなはずなので自信を持ってください!
Q. ひとり旅で役に立つ持ち物は?
わたしの場合、ひとり旅と誰かとの旅で一番変わる持ち物は「本」です。移動時間に、喫茶や食事の待ち時間に、お宿のお部屋での寛ぎタイムに…。ひとりだから集中できますし、旅の“相棒”として欠かせません!
自宅から持っていくこともありますが、現地の書店で購入することもあります。その土地にまつわるものや、関連する著者の本、旅エッセイなどを選ぶことが多いですね。“わたしの旅”をより味わい深いものにしてくれる気がします。
あと、香りものなど自分を落ち着けるアイテムを持っていく人も多いですね。カクテルグッズを携帯している知人もいて、面白いなと思いました!
Q.観光地をめぐる車以外の交通手段は?
わたしは車が運転できないので、ひとり旅では主に公共交通機関とタクシーを活用しています。国内は案外何処へでもいけて、車がないという理由で旅を諦めたケースはほとんどないですね。以前沖縄へひとり旅した時も、行く前は「車がないからキツそう」と思いましたが、バスやタクシーを駆使して楽しむことができました。ローカル線に乗るのも情緒があって、移動時間が旅の思い出になることも。
あとは最近、ひとりで伊豆大島に行った時に半日ガイドツアーを利用したのですが、車で島全体を巡ってくれてすごく良かったです。少人数の催行だったこともあり、「ここに行きたい」という希望も叶えてくれて最高でしたね。レンタサイクルもよく利用します。風を切って鼻歌まじりにサイクリング…くぅ〜またやりたい!笑
〜海外旅行編〜
Q.ひとりでも旅しやすい国は?
アジア圏は文化が近しい部分も多いので、個人的にはストレスが少ないと感じています。でも、どちらかというと「誰かと行って良かった場所」という観点の方が、一度行っているから安心感もあり地理感覚も残っているので、旅がしやすい印象です。
昨年、今までずっと誰かと行っていた韓国をひとり旅したのですが、これまでとは違う旅ができました。わたしの好きな街を見つけたり、自分の感度で新たな韓国の魅力に気づく旅になったのが印象的です。
Q.治安は大丈夫?
国の中でも地域によりけりなので、事前にしっかり確認することが大事です。できるだけ最新情報をチェックするのがいいと思います。
不安な時は、その国へ行ったことがある知人に聞くのもいいですね。治安に対する感覚が一緒だなと思う人の意見を参考にしてみてください。それでも不安な場合は、やっぱり「まずは誰かと行ってみる」に限ります!
Q.英語圏以外のところは、ひとりでも大丈夫?
言語面での不安はつきものですよね。でもご安心を。いまは翻訳アプリを介して会話ができたり、外国語のメニューもカメラで読み取ると自動翻訳してくれたりするので、だいぶ便利になったな〜と思います。現地のスタッフさんがそれらを使いこなしているパターンもありますね。韓国の市場でも、年配の方だったのに向こうから携帯のアプリで話すことを促してくれて驚きました。
なので、以前よりもグッと言語面でのハードルは下がっている気がします。なにより伝えたいという気持ちがあれば、ボディランゲージでも伝わります。本当に!? と思うかもしれませんが、実際こういうケースも多く体験したので、やっぱり“心”なんだなあと温かい気持ちになりましたよ。
まろの編集後記 〜Vol.19を終えて〜
あれこれ偉そうに書きましたが、結局は“自分の行きたいところで、過ごしたいように過ごす”のが一番だと思います!
とはいえ、慣れていないのに頑張りすぎるのは負担なので、徐々にレベルを上げるイメージで練習してみてください。まずは誰かと旅をしているときに、お互い一日自由時間を設けるなどして、ひとり旅の予行練習をするのもおすすめですよ!
それでは、HAVE A NICE OHITORI TRIP!