PUTTING IN THE BAG 旅慣れている人の、旅のもちもの。#11榎本美沙 (料理家/発酵マイスター)
料理家/発酵マイスターの榎本美沙さんの旅のもちものと、旅のプラン。
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旅先で見つけた食品や調味料を持ち帰る保冷バッグは必携。
生産者を訪ね、その地ならではの食材や発酵食品の魅力を発信している榎本美沙さん。「毎回持って行くのは、大容量の保冷バッグ(⑯)。味噌や麹、漬物などの発酵食品をはじめ、地元の方が手作りした調味料や在来種の野菜など、そこでしか買えないものと必ず出会います。道の駅に寄るのも楽しみのひとつで、帰る頃にはいつも満杯に」
現地ではいくつかの工房や蔵元を巡るため、動きやすくて着心地のよい洋服がマスト。「単品使いすると表情の変わるセットアップは、荷物を少なくしたい出張時に便利。ラクであることを重視する一方で、気分が上がるお気に入りの小物や心癒される香りを用意するのも忘れません。〈bonbonstore〉の日傘(①)は、気持ちまで晴れやかにしてくれるピスタチオカラーに惹かれて購入しました」
今回の出張先は、岩手県八幡平市。マッシュルーム農場や味噌を作る工房などを巡り、有意義な時間を過ごした。「発酵食品のおいしさを広めたいと考える自治体が増えていて、取材やツアー開催などの依頼をいただきます。日本各地に発酵食品の製造元があり、訪れるたびに素敵な出合いと新たな発見が待っていて、すごく楽しいんです」
DESCRIPTION
①〈bonbonstore〉の折りたたみ傘は、日傘として使用。②〈Sashiki〉のキャップ。③〈STANDARDSUPPLY〉のバックパック。④〈mihoumezawa〉のセットアップ。⑤〈foglinenwork〉の靴下。⑥〈CATWORTH〉のレザーシューズ。⑦〈yuni〉のワンピース。⑧「ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー」。⑨「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」や耳栓など、睡眠時に使いたいものはひとまとめに。⑩〈LISARCH〉のヘアソルベは、01のゼラニウムの香りがお気に入り。⑪〈Amikole〉のシャンプーとコンディショナー。出張時にはパウチタイプを携帯。⑫〈johnmastersorganics〉の「リップカーム」。⑬〈MARKS&WEB〉の日焼け止めと〈THREE〉のブースター美容液。⑭ティッシュケース。⑮〈fog linen work〉のポーチには、⑨の小物類を収納している。⑯〈LONGTRACKFOODS〉で購入したスクエア型の保冷バッグ。⑰スケジュール帳。⑱文庫本。⑲MacBook Airは、レモンイエローが目を引く〈zattu〉のPCケースの中に。⑳〈RIMOWA〉のキャリーケース。
PLAN 岩手県の特産品を味わう2日間。
DAY1
午前中に盛岡駅に到着。担当者と合流し、道の駅に立ち寄ってから八幡平市へ。昼食は〈焼肉FABIO〉にて。八幡平牛の焼肉や、八幡平サーモンとマッシュルームのカルパッチョなどをいただく。長年愛用している木べらの製造元、〈平岡クラフト工房〉を訪ねて生産の様子を見学。その後、〈ジオファーム八幡平〉へ。ここでは引退後の競走馬が放牧され、その馬たちのふんを堆肥の原料にした八幡平マッシュルームが作られている。プリプリとした歯ごたえで、絶品だったそう。
DAY2
無農薬のそばを栽培する〈わんだい高原農場〉へ。そば畑や加工工場での取材を終えたら、初めてのそば打ち体験に挑戦。「収穫したての実を脱穀して作った新そばを食べさせてもらいました。今まで味わったことがないほど、香りが強くて感動」。旅のラストは、味噌と麹を使
った加工食品を製造する〈麹屋もとみや〉へ。味噌を醸造している工場におじゃまして、旨味が凝縮された味噌や麹を試食。作り手の想いやこだわりの製造方法について、じっくりと話を聞いた。
ALWAYS TOGETHER
〈BRASSYARD〉のピアスとリング
真鍮の美しい風合いと有機的なフォルムに惹かれ、集めているアクセサリー。気分を上げるためにも出張時には必ず持って行く。