森七菜「旅の目的は観光や温泉より、食」。出口夏希と弾丸旅行で食べたごちそうは？

旅の最大の動機は間違いなく〝食〞だと森七菜さんは目を輝かせる。

「食べたいものがある場所へ行くのが私にとっての癒し旅です。なによりまず、これを食べに行きたい！　とプランを立てることがほとんど。観光とか温泉とかより断然ごはん（笑）。完璧に花より団子タイプです」

おいしいもののためなら、フットワークも軽くなる。

「綿密に計画を立てて…というのが苦手なんです。だから思い立ったら即行動。勢いで出かけちゃうのが楽しい。昨年の秋にも、仲良しの（モデル・俳優の）出口夏希ちゃんと夕方くらいに急に〝京都、行っちゃう？〞と盛り上がって。その場で新幹線のチケットをとって飛び乗り、1泊しました。おばあちゃんがやっている地元感あふれるスナックに入ってみたり、鴨川沿いに寝転んだり、おいしい中華を食べたり…あれは最高に楽しくて、癒しだったなあ。

食旅でいえば、去年（タレントの）ぺえさんと行った仙台旅も思い出に残っています。以前、仙台での撮影中にたまたまお邪魔した居酒屋で出してくれた、『里芋のおでんの唐揚げ』が忘れられなくて。外はカリカリなのに、中は味が沁みた柔らかなお芋で、噛むとじゅわんとだしが香る。それをどうしてもまた食べたくて、ぺえさんを誘って1泊2日で行ったんですが、居酒屋へ行く以外は見事にノープラン。お店の方にも、わざわざそのために？　って驚かれちゃいました。

でもその気軽さが私にはちょうどいい。それに、目的を作りすぎず、ふらっと旅に出るって贅沢じゃないですか？　着いた先でタクシーに乗って、運転手さんに〝おいしいお店知りませんか？〞って聞いて、地元の名店をみつける。それくらいのラフさが心地いいし、ひとつ大人の階段を上ったみたいでかっこいい。このスタイルの旅、極めたいですね」

森さんは、3月22日に公開される映画『四月になれば彼女は』に出演。作品の中では、過去の恋人のことを思いながら、ひとりボリビア、プラハ、アイスランドを旅する女性を演じている。何にも干渉されないひとり旅も〝旅の上級者〞的な選択。ひとり旅は未経験だという森さん、憧れはある？

「もちろん、あります。ひとりラーメンやひとり焼肉はできるから、いつかはひとり旅もしてみたい。でも、私が演じた春みたいなひとり海外はまだ敷居が高いかも。今回の撮影で初めて訪れたボリビアのウユニ塩湖は素晴らしい場所だったんですが、飛行機やバスを乗り継いだりと行くまでの道のりが大変なうえ、治安もいいわけではない。そういう場所にひとりで行く勇気はまだないですね。だから、安心感のある国内でひとり旅をはじめたいかも。今、香川にうどんを食べに行きたいなあと考えているので、まずはそこからかな。ひとりうどん旅を達成するのが今の目標！」

また、今回演じた春はカメラを携えて旅をするという役柄。森さん自身も、すっかり一眼レフのカメラに魅了されたそう。

「撮影中にスタッフの方に教えていただいて写真にハマったんです。撮影後に自分でも一眼レフのデジカメを購入しました。それ以来、旅には必ず持っていくようにしています。写真って、目で見る以上に美しく撮れることがあって…すごいなって興奮します。そして、そのときの感動や思い出まで形に残すことができる。

最近も、仕事で北海道・函館へ行ったときに、カメラを持参したんです。雪景色をはじめ、たくさん写真を撮りましたね。もちろん、現地で食べたお寿司とかカニとか、おいしいものもたくさん撮って。…やっぱり、おいしいものはハズせませんね（笑）」