Town & City Guide  清澄白河の魅力#3 レンタサイクルで雑貨巡り編

TRAVEL 2023.12.30

老舗と新店が入り交じる東東京の中でも、緑豊かで静けさが心地よい清澄白河。そんな空気と相まって“コーヒータウン”として人気を博したが、近年では“クラフトマンシップ”を感じるお店が続々登場し、オールデイの散策が楽しい街に。TOWN&CITY GUIDEでは、清澄白河でワインバー〈que c'est beau/ガゼボ〉を営む新宮未奈さんにおすすめのお店を紹介してもらいます。
今回は、レンタサイクルで清澄白河の雑貨店を巡るコースをご紹介。

INDEX

平坦な土地の清澄白河巡りにはサイクルツーリズムが相性抜群。〈TOKYOBIKE TOKYO〉

東京の主要エリアでレンタサイクルサービスを行う「tokyobike」。倉庫を改修した清澄白河店では約15台用意しており、1日あたり1,500円で乗り放題。複数日の貸し出しも可能だ。余裕を持ってWebで事前予約をしておくのがおすすめ。

裏道に潜むのは、 作家ごとの色に灯る真っ白な箱。〈白灯舎〉

備品は棚とテーブルのみ。作家が空間全体をプロデュースできる。
備品は棚とテーブルのみ。作家が空間全体をプロデュースできる。

栃木県内と東京・青山で〈仁平古家具店〉と〈pejite〉(ペジテ)を営む仁平透さんが今年4月に開いたレンタルギャラリー。作家の色に染まるようにと真っ白に統一された空間は、仁平さんによる設計。スペースは1日1万〜2万円で借りられ、希望者は丸の内・新丸ビルの〈汲古〉(きゅうこ)で受け付けている。最近では民芸品を多く展示し、作家のワークショップが定期的に開催されている。

いつもより少し背伸びして生活を彩るアイテム探し。〈WOLK〉

店主の豊村昭子さんが、少量生産で日々の暮らしになじむ作家の作品をセレクト。即日完売するようなベテランや新進気鋭の作家の作品が一緒くたに並ぶ。柔らかな接客から民藝に興味を持った若い常連客も多い。様々な企画展や作家の個展も定期的に行う。

Point!

「手の届く上質」をコンセプトに若手からベテランまで幅広い作家の作品をセレクトしている。若い人でも少し悩んで手の届くくらいの価格設定もポイントだ。東京都現代美術館に行った帰りに立ち寄るお客さんも多く、近所に長く住む人から観光客まで様々な趣味嗜好の人々が集うような場所になっている。

メンテナンスも充実!一生モノの相棒を探す。〈アオゾラカグシキ會社〉

家具メーカーで11年間家具製作をしてきた友繁康さんによるオーダー家具屋。平日は工房で作業し、お店の開店は週末限定。カウンセリングから制作までを一貫して一人で行っているため、細かい要望まで丁寧に対応可能。購入後は修理やメンテナンスにも応じてくれる。全て無垢材で作られるという家具を求めて、遠方から来店するお客さんも多いそう。

街を見守ってきた老舗の工房で清澄白河の歴史と職人技に触れる。〈椎名切子(GLASS-LAB)〉

水を入れると万華鏡のように模様が美しく花開く作品は必見。「太陽の花」66,000円。
水を入れると万華鏡のように模様が美しく花開く作品は必見。「太陽の花」66,000円。

1950年創業の老舗ガラス加工工房。全国に10人ほどしかいない「平切子」の職人が在籍しており、繊細な技術が光る切子のグラスなども販売している。事前に予約をしておけば、醤油差しのガラス加工体験や工房の見学ツアーも可能。

毎日飲みたくなる“いつもの味”を届ける。〈Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe〉

清澄白河でも閑静な住宅街に位置するニュージーランド発のロースタリー併設のカフェ。店内で焙煎されるコーヒーは豆本来の甘みを引き出す熱風式を採用。気温や湿度に合わせて細かく調整して毎日同じ味を地元の街の人々に届けている。日本初上陸の清澄白河店は木材倉庫をリノベーションし、随所に和素材を使った親しみやすい空間になっている。コーヒー片手に木場公園へと向かう若者も多い。

photo_Yu Inohara, Hikari Koki, Yuki Sonoyama illustration_Yosuke Yamauchi text_FIUME Inc.

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