47都道府県・全グルメガイド 【奈良駅周辺の食が盛り上がり中】駅前の隠れ家イタリアン、ならまちの新星中国料理……行くべき名店5選

奈良の良さのひとつは、人と人の距離感がちょうどいいところ。県中心地の奈良市でも、せかせかせずにゆっくりと人づきあいをしながら過ごせる店や場所が多いと思います。2023年5月にオープンしたイタリアン〈ocu〉もそんな店のひとつ。オーナーシェフの照山智也さん一人で切り盛りしていて、ゆるく円弧を描くカウンターでは、シェフとの、あるいはお客さん同士の、コミュニケーションがいい感じ。照山さんはイタリア修業中も地方にいることが多く、提供するのも素朴な田舎料理が多いのですが、それもどこか奈良っぽい。関東出身ながらこの地に店を構えたのは、地元の食材に惹かれてだそうです。特注の薪窯で調理される奈良生まれの料理をぜひ楽しんでください。そのほかにも、スタッフのおもてなしが気持ちよく、ゆっくりと過ごせる店が多いので、訪れてくつろいでみて。

四川・広東料理を学んだ〈枸杞〉 (奈良市紀寺町913-2)のシェフがつくる中国料理がめちゃくちゃうまい。奈良の食レベルを上げる店だと思います。

奈良市に来たらやはり外せないのは、関西のカフェカルチャーの先駆け的存在の〈くるみの木〉（奈良市法蓮町567-1）。季節の食材でつくられるやさしい料理やデザートも特徴。

〈bird bird〉（奈良市西紀寺町32-4）では、昼は町家一棟貸の宿泊施設〈紀寺の家〉が手がける完全予約制ランチ「紀寺の食事会 くちばし」を。夜はバーもあり、新しいコミュニティの場となっています。

アジアやアフリカの雑貨や家具、道具がそろう〈fangle〉（奈良市高畑町1215-5）。商品もディスプレイもモダンでセンスがいいです。