47都道府県・全グルメガイド 年末年始、蕎麦店のハシゴで通の楽しみ方してみない？
茨城のグルメの名店5軒

茨城は日本有数の蕎麦どころ。なかでも水戸市から少し北上した常陸太田市で作られるブランド品種「常陸秋そば」は、全国の蕎麦職人から羨まれるほどの逸品です。そんな蕎麦を使った、県北部特有の郷土料理が「けんちんそば」。おすすめは、〈そばまさ〉。挽きたての粗挽き粉を使った田舎蕎麦を、根菜を煮込んだけんちん汁につけていただくのですが、つゆとよく絡んで最高です。店主の実家は蕎麦農家だったそうで、店内には江戸時代に使われていた農具も飾られています。「常陸秋そば」の本場に来たなら、蕎麦店のハシゴはいかがでしょうか。「常陸野ネストビール」とともに楽しめる〈蔵＋蕎麦 な嘉屋〉では、オーナーの家に伝わるレシピで作る1日10食限定のつけけんちんそばがいただけますよ。（湯原 大さん）

水戸から隣町へ。「常陸野ネストビール」の醸造元が営む〈蔵＋蕎麦な嘉屋〉（那珂市鴻巣1257）では自家栽培の野菜を使った天ぷらも。

江戸時代には気付け薬として重宝された寒天菓子「のし梅」は、水戸を代表する銘菓。〈亀じるし〉（水戸市見川町2139-5）でどうぞ。

少し足を延ばして茨城発祥のカフェ〈サザコーヒー本店〉（ひたちなか市共栄町8-18）へ。徳川慶喜ゆかりの「将軍珈琲」がおいしい。

茨城の冬の味覚はあんこう。県沿岸で水揚げされるものが絶品です。郷土料理店〈山翠〉（水戸市泉町2-2-40）で鍋やどぶ汁、あん肝を。